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7.36点(レビュー数:11人)

作者植芝理一

巻数13巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:1992年~ / 講談社

更新時刻 2011-09-11 13:58:48

あらすじ 不思議な少年松笛と彼に恋をした少女戸川が織り成す摩訶不思議恋愛漫画。

備考 他に『ディスコミュニケーション 学園編』が全1巻、『ディスコミュニケーション 精霊編』が全3巻出ている。
第82話「眠り姫」第83話「芝田教授の家庭の事情」84話「桜に願いを」
は単行本未収録。今後も読むことが出来る可能性は低い。
※「ディスコミ 桜に願いを」で検索すれば読めるかも・・・

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ディスコミュニケーションのレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全10 件

8点 居酒屋さん

購入決定  
変態的な作品 もちろん褒め言葉  
異常な書き込みと絵柄が不思議な話と異様に合っている
冥界篇は面白いが長すぎた 私的には後半がよりツボ

中学生頃に読みたかった
もっと違う自分になっていたかもしれない

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-02 18:23:17] [修正:2009-04-02 18:23:17] [このレビューのURL]

5点 Suzzさん

人を好きになるということ、というテーマで一貫して描かれた作品。
ただ他と一線を画するのは、そのテーマに対してのアプローチが毎回大幅に違うということだ。
余りにも違いすぎて読み進んでいて違和感を禁じえないほどに。
これほど一つの作品の中で作風がコロコロと変わる漫画も珍しい。

そしてそれは飽きさせない反面、大幅に人を選んでしまうことだろう。
正直、僕自身は中盤以降ついていけず、途中から作品の外側に
放り出されたような、疎外感を感じずにはいられなかった。
それは作品のそこかしこに現実に引き戻す要素(音楽についての話など)
が散りばめられているためだとも僕は考えているが。


好きな人は熱狂的に好きだが、そうでない人はとことん無関心になれる漫画だと思われる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-29 00:14:58] [修正:2008-05-29 00:14:58] [このレビューのURL]

9点 とみーさん

 Dr.Strangeloveさんのレビューがあまりにも丁寧で興味深かったので読んでみました。

 なるほど、これは面白い。

 レビューするにもDr.Strangeloveさんにかぶりすぎて特に書けないので、まだ読んだことのない人へのアドバイスを…

 よく「漫画」というものを読んでから手にとってください。手に取ったときは、もしかすると「萌え絵」に分類されるであろう絵柄に惑わされないでください。

 個人としてはドンピシャリな面白さでしたが、人を選ぶ漫画ではあると思います。

 個人的にはシリアス展開の序盤がこの作品の魅力だと思っています

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-11 21:15:22] [修正:2008-03-11 21:15:22] [このレビューのURL]

7点 たにやんさん

「アフタには雰囲気漫画が多い」
先輩が昔言ったこの一言が、ようやく胸に沁みました。

この漫画は・・・
驚いたのが後半の書き込み量。
半端無い!!世界観は面白いですね。
ギャグがあったりシリアスになったり、、、
一貫性があるようで無い、
本当に不思議な作品。

友達にドン引きされた漫画です。
段階を踏んで手を付けるべく作品です笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-18 21:46:49] [修正:2008-02-18 21:46:49] [このレビューのURL]

10点 Dr.Strangeloveさん

客観的に評価するのが難しいぐらい好きな作品だ。
非常に長いレビューで恐縮だがこの作品にはそうせざるを得ない魅力がある。
私が唯一認めるラブコメであり今までに読んだ漫画ベスト10に間違いなく入る作品。

ストーリーは大まかに分けて下記のようになっている。
1〜2巻:準備稿篇
不思議な少年・松笛と、彼を好きになってしまった普通の少女・戸川が、
「どうして私は松笛君を好きになったんだろう」という問いの答えを模索する。
インド・神道・土着宗教的なモチーフに加えて、
「涙を飲む」などといった独特のシチュエーションが注目を集めた。

恐らく全篇中で最もまともなエピソードだろう。絵柄の方も一昔前の
少女漫画のような絵でこなれているとは言い難い。
しかし、この絵柄が話の幻想的な雰囲気に合っており
一種のリリシズムともいうべきものが生まれている。

3巻〜8巻:冥界篇
松笛の「仲間」だという謎の男女二人組の手によって、 戸川と松笛は、
ユング的に言えば深層意識と同義であるという「冥界」へと落ちてゆく。
同時並行的に、可能世界に存在する大学生の戸川・松笛も登場し、
重厚な物語が展開された。鳥と蛇など象徴的なモチーフも多用されている。

一度目の絵柄の変化。それとともにギャグが一切なくなりとても哲学的な内容になっている。

8〜10巻:学園篇(前期)
松笛と戸川が学校で会う個性的な人々の悩みを解決していく。

二度目の絵柄の変化。重厚だった冥界篇の反動からか
別の作品かと思うぐらいギャグ色が強い。
とにかくお気楽・ギャグ・キワモノネタに走っているw
この手のマンガでは多分最高峰の出来だろう。
偏執的な書き込みはこの頃から顕著になる。

11巻:学園篇(後期)
男と女。子供と大人。ここに登場する少年たち・少女たちは
皆、その境界に悩み苦しんでいる。松笛と戸川の手によって
不思議な体験に誘われ、彼らはそれぞれの答えを見つけ出す。
ちょっとオカルティックで、ちょっと切ないエピソード群。

またしても絵柄は変遷し、書き込みの量ももはやマンガ業界一に。
前期と比べ話の内容が深みを増し、より考えさせられる。
収録されている「天使が朝来る」「夢の扉」「光るゴミ」はどれも独創的な名作で、
個人的にはこの巻が一番お薦め。
特に「天使が朝来る」はその完成度、独創性から見てマンガ史上に残る珠玉の名編。

12巻〜13巻+単行本未収録作:内宇宙篇
二人が過ごす日常。だけど時折、普段は見えないモノが顔を覗かせる。
松笛が戸川に垣間見せる、そんな非日常の片鱗。
世界や心理の根元的なモノを、鮮やかに描き出している。

話の深さと鬼のような書き込みの量、変態性といいディスコミの頂点かも。
奥が深い話ばかりで実に面白いがこのエピソードの特徴はとにかくエロいこと。
直接的なエロさはないがこれはもう、本当に凄いエロさ。特に12巻は半端ない。
そこらへんの美少女漫画が裸足で逃げ出しそうだ。
同作者の「夢使い」と共に隠喩だけでエロ漫画は描けるという見本にすべき。

「どうして人は他人を好きになるのか」がこの漫画の大命題であり
作者は非常に真摯にそれを描こうとしている。
その途轍もない書き込み量といい、独創性といいこれほど個性的な漫画は見たことがない。

確かに変な漫画ではある。しかし、「変だから」という理由で切り捨てるには
余りにも勿体無い名作なのでぜひとも読んでほしい。
たとえ好きではなくとも「凄い」漫画だと感じられることは保証する。
ある意味漫画の極北に到達したと言っても過言ではない。

ある程度漫画を読んできた人にこそお薦めする。はっきり言って評価不能だが
点数をつけるならば10点以外に有り得ない。
客観的に見ればとても10点はつけられないが、作者が13巻のあとがきに書いたような
「押入れのマッドサイエンティスト」である私にとってこの作品は
ただの漫画を越えた、精神安定剤、心の支えである。それ故に満点とする。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2007-07-13 23:51:44] [修正:2007-12-17 16:08:45] [このレビューのURL]

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