石の花のレビュー
点数別:
6件~ 7件を表示/全7 件
8点 torinokidさん
これは名作ですな。凄いとしか言いようがない。
舞台はナチス侵攻により蹂躙された戦時下のユーゴ。
私は「パルチザン」という言葉の本当の意味を本書で知った。
戦後、独特の社会主義体制で注目されたユーゴも今はない。
国家とは?民族とは?戦争とは?そして正義とは?
答えの出ない問いを繰り返してしまう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-03-28 10:31:25] [修正:2011-04-14 21:57:04] [このレビューのURL]
10点 佐々木裕健さん
第二次世界大戦中のユーゴスラビアという、マニアックかつ複雑な国を舞台にすることは、面白い漫画を描く描かない以前の段階での苦労が山積みであったことであろう。
それでもなお、そのテーマに真正面から取り組んだ結果、単なる反戦という次元を大きく超越した、人間や社会に根源的に潜む悪を描写し、格闘する段階にまで達した、極めて普遍性の高い物語に仕上がっている。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-06-12 18:35:04] [修正:2007-06-12 18:35:04] [このレビューのURL]