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7.55点(レビュー数:40人)

作者柳沼行

巻数16巻 (完結)

連載誌コミックフラッパー:2001年~ / メディアファクトリー

更新時刻 2009-11-25 06:27:31

あらすじ 西暦2010年。日本人初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」は市街地に墜落して多くの死傷者を出す惨事となった。事故で母親を失った少女・アスミは、事故機のパイロットの幽霊、「ライオンさん」と出会い、宇宙飛行士を夢見る・・・。

備考 2003年から2004年にかけてNHKにてテレビアニメ化、2009年に同じくNHKにてテレビドラマ化された。

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ふたつのスピカのレビュー

点数別:
16件~ 20件を表示/全40 件

10点 ひょうたさん

絵柄的に毛嫌いする人もおおいかもしれませんが絶対に読むべき漫画です。
実際私の友人にも読ませたところ皆おもしろいと言っていました。
何回泣かされたことか・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-28 09:43:44] [修正:2010-06-28 09:43:44] [このレビューのURL]

8点 臼井健士さん

乙女座のα星、通称「スピカ」は高速で回転し合う2つの星「連星」の総称。
地球から350光年は離れているという、その美しい輝きは対となる存在があってこそ生み出すことのできたものだった。

人類が本格的に宇宙へと進出しようとしていた二十一世紀初頭。
日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」が打ち上げに失敗して墜落、炎上して多数の犠牲者を出すという痛ましい事故が起こる。

事故で母親を失った少女・アスミはなぜかその事故で亡くなったロケットのパイロットの1人が幽霊となって現場近辺を彷徨っているのを診付ける事ができた。

元・獅子号建設の技師だった父を持つアスミは成長するにしたがって「宇宙飛行士になりたい」という夢をより強い想いで抱く。

宇宙という未知の空間にあっては体力勝負・・・になることは素人考えでも想像が付く。それなのにアスミの身体は同級生の他の誰よりも小さいときていた。
どうみてもハンデを背負っている彼女が、宇宙学校に入学し多くの困難を持ち前の根性と努力で乗り越え、仲間たちと宇宙を目指していく。

多くの登場人物たちの心を囚われの身としているのは、やはり「獅子号墜落事故」。
このお話の数々の問題の源流を辿って行くと必ずぶつかる「物語の原点」。
だが、今も現世を彷徨う当事者であるはずの「ライオンさん」はその事について「黙して語ろうとはしなかった」・・・・・。

地球から見える星の明るさは均等ではない。
最も明るく見える星が「一等星」。二等星・三等星と明るさが落ちて、最も暗く見える星が「六等星」と振り分けられている。
本当は他のどの星よりも強い輝きを放っているかもしれないのに距離が遠いゆえに「暗い星」と思われているものが無数にある。

「六等星の少女」が「一等星の輝きを放つまでの物語」ですよ。これは。
「真の一等星」を見分ける目が切望される。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-19 00:07:25] [修正:2010-06-19 00:07:25] [このレビューのURL]

9点 lowtech711さん

名作。
主人公の【鴨川アスミ】が宇宙飛行士を目指す漫画。
同じ夢を持つ仲間達と共に、宇宙を目指す姿勢に胸が非常に熱くなる。宇宙以外の要素も多く、それを苦手とする人もいると思うが、この作品は大丈夫だと思う。
アスミには元宇宙飛行士の幽霊【ライオンさん】と話が出来るという特殊な能力が備わっている。言い換えると、幼い頃から宇宙飛行士になるトレーニングをしてもらっていたサラブレッドなんじゃないかという点に、「フェアじゃないな」と斜に構えた捉え方をしていた。でも徐々に、それ以上にアスミの夢への直向きさが、ライオンさんとの邂逅を成したんだなと思うようなっていった。

また、絵が上手くない点が若干の不安要素だった。というのも宇宙モノの一つの売りは絵だと思うからだ。例えば幸村誠さんの「プラネテス」があれだけ評価された背景には、内容だけでなく絵の素晴らしさも入っていると僕は思っている。この作者はそこをどうカバーするのかと思っていたが、宇宙モノなのに宇宙を地上から見上げる描写ばかりを使い、ここぞというタイミングでドンッと宇宙から見た地球を描くというシンプルな演出で乗り切った。乗り切ったというよりも作品の内容と盛り上がりを計算しての演出だったと僕は感じた。あのシーンは本当に最高だった。かなりのオススメ。

努力と仲間の大切さを教えてくれる、珠玉の作品。

是非、ご一読を。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-14 16:11:48] [修正:2010-06-14 16:11:48] [このレビューのURL]

9点 ITSUKIさん

初連載とは思えない完成度。
どこか懐かしい哀愁漂う絵柄がとても魅力的です。
細部まで丁寧に描かれていて作者(とそれに協力した方々の)こだわりが感じられます。

「宇宙飛行士になる」という夢を追って友達と努力し、協力し、涙し、恋し、成長していく。
各キャラの掘り下げと成長がしっかり描かれていて、全16巻という長さをまったく気にせず読めました。
アツい展開とは無縁で本当に淡々としています。
人によっては泣ける場面も多々あるでしょう。フラグ立ちすぎですが、ベタで外れがないです。
滝のようにダラーッと流す涙ではなく、ポロポロとこぼれ落ちる様な涙の描き方は印象的でした。

明かされないままになった謎や伏線も存在しますが、読み進んでいくうえで重要なものでもないのであまり気にする必要はありません。
ストーリーの展開はぶれずに最後まで進んでいますので。
最終回、終わるのが名残り惜しく胸が締め付けられる様な気持ちになりました。
キャラ良し、ストーリー良し、絵柄超好みと思いっきりハマりました。
この作品に出会わせてくれたレビュアーの方々に感謝。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-03-15 00:05:15] [修正:2010-03-15 02:40:56] [このレビューのURL]

10点 codyさん

ふたつのスピカには何回も泣かされました。
淡々とした流れではあるけど、自分にはとても心地のいい流れだと思います。
このノスタルジックな、少しものがなしくなるような雰囲気を多くの人に体感してもらいたいです。

最終巻読みました。
最後まで雰囲気を壊さずに、みんながそれぞれの夢を追いかけていく姿、良いですね。
個人的には佐野先生が出てきたところと小さい頃のあすみの夢、そしてあとがきが印象的でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-09-01 17:32:58] [修正:2009-12-11 15:41:33] [このレビューのURL]

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