屍鬼のレビュー
8点 みかんさん
【原作小説未読、単行本9巻まで既読】
2010年夏に、アニメ化したことをキッカケに漫画版を読み始めました。
この漫画に否定的な原作ファンが居られるのもわかるにはわかるのですが、私は面白く読ませてもらっています。漫画版は好き嫌いがわりとハッキリ分かれそうだとも思います。絵柄は癖が強く、私自身過去に、この絵柄を敬遠して同作者の『封神演義』にハマるのが遅れたこともあるくらいです。しかし不思議なもので、今ではこの絵柄が良い方にクセになるようになっています。癖は強いけど絵そのものは巧い。巧い人が描く絵です。
ホラーではありますが、ホラーが苦手な自分でもこの作品は読めます。それは決してこの作品が「怖くない」わけではなく、「怖いけど引き込まれる」「とにかく続きが気になってしまう」からだと思います。
登場人物が多く、主人公がはっきりとは決まっていないのもあってか、誰かに感情移入しにくかったり特定キャラの感情が読みづらいのが難点ですが、それでも面白いと感じます。
フジリューっぽいギャグが稀に飛び込んではくるものの、全体的には哀しみや鬱屈、解決できない不条理さが漂った作品。
アニメが終了し、漫画版がどのようなエンディングに向かっていくのか気になります。
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[投稿:2011-01-03 16:56:02] [修正:2011-01-03 16:56:02] [このレビューのURL]
8点 とろっちさん
この作品で一番すごいと思ったのが、「小野不由美のホラー小説を藤崎竜が漫画化する」という発想。
ギャグ色が強くてある意味奇抜な絵柄の藤崎竜は、ホラーにミスマッチ、だと思ったんですけどね。
この作品の漫画としての面白さは、やはりその画力によるところが大きいです。
彼の絵は、造形美が上手いとかそういうのとは違う種類の上手さで、
他の漫画の言葉を借りると、世間一般に言われている上手さの 「斜め上を行く」 上手さ。
ポップでありながらホラー。 彼にしか描けないと思います。
封神演義のときは全体的に白っぽい印象でしたが、今回は黒の使い方が特に秀逸。
展開の都合上どうしても夜の場面が多くなってしまいますが、濃淡を上手く使い、
雰囲気を損なうことなく登場人物を鮮明に描けているのがすごいです。
それにより、原作では文字のみで表現されていた不気味さが視覚的に体感できるようになっています。
小説を漫画化する上での最大の特長ですね。
小説のコミカライズに抵抗のある方もいると思いますが、個人的には面白ければ何でもありです。
小説を書いた人が漫画も自分で描くならまだしも、別の人が介在しているわけで、
全く同じものができるはずもないし、全く同じものを作る必要もないんじゃないかな、と。
この人が絡むとどうしてもコミカルな部分が増えてしまうのは否めないですが、
この作品ではそれが好転しているのではないでしょうか。
重々しく陰惨な雰囲気だった原作が、全く別の雰囲気のホラーに生まれ変わりました。 今後も期待。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-11-22 00:51:09] [修正:2010-11-22 00:51:49] [このレビューのURL]
10点 .+*。・卍のの子.+*。・【ヲタ族】さん
最高最高最高最高
このレベルのグログロは、ジャンプの読者世代にはもってこいだと思う。
実際、中学生ののの子はドはまりしたしww
小説の読みづらさも見事に解消してるし、
一見癖のある絵も、屍鬼はこの絵じゃないとダメだって思うし。
のの子的には文句なしですww
とにかくいい意味で刺激的&新感覚。
逆に爽快感すらあります。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-11-21 14:31:05] [修正:2010-11-21 14:31:05] [このレビューのURL]
8点 りこ☆さん
かなり面白いんです!!
とっても面白いんです!!
…しかし、、
あまり絵が好きではないんですよねー。。
好みもあるんだと思いますが、
個人的に。です。
内容は、引き込まれるので
読み進めていくうちに絵にも慣れてきます。
だから、絵が苦手でも、大丈夫ですよ^^
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-21 20:58:14] [修正:2010-09-21 20:58:14] [このレビューのURL]
7点 aaaaaaさん
作者のアクの強い個性がうまくマッチしていますね。
封神演義と比べて、雰囲気が違う。
陰と言えば良いのか黒いと言えば良いのか。
うまく表現はできないけど、ねっとりどろどろした雰囲気が描けてます。
そういう引き出しもこの作者は持ち合わせてるのが意外で、新鮮です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-17 03:41:52] [修正:2010-04-17 03:41:52] [このレビューのURL]
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