僕だけがいない街のレビュー
8点 霧立さん
正直、近年これほど先が気になる作品には出会ったことがありません。
あえて詳細な紹介は避けますが、作品としては、時が巻き戻る設定と過去現在の事件が複雑に絡み合って進むSF的要素を含んだサスペンスものです。
タイムリープものというとどこか既視感を覚えてしまいますが、物語としては本格派の部類です。何よりこの漫画の最大の素晴らしさは、伏線のしたたかな張り方や先の読めないハラハラする展開といった「ストーリーテリング」と、登場人物たちの悩み・苦しみ・喜びといった心の機微を読者の心に刻み込む「熱量」を見事に両立させている所です。やや大袈裟かも知れませんが、まるで児童文学と推理小説が融合したような感覚を味わうことができます。
殺し合いだのサバイバルだの戦争だのと極限状態に無理やり持ってきてハラハラさせ、その死をもって安易に泣かせようとする作品が多い中、この作品の無理のなさ、無駄のなさは特筆に値します。
この手の作品は風呂敷の畳み方が大事なので最終的な評価はまだ早いのかも知れません。完結して評価が定まってから読む読まないの選択をするのもありでしょう。しかしそれでも自分はこの作品を「今」読むことを勧めます。「先が気になるもどかしさ」というものは連載中の今しか味わえませんから。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-01-23 13:51:16] [修正:2015-01-23 13:51:16] [このレビューのURL]
8点 ITSUKIさん
マンガ大賞2014の二位に選ばれた作品です。
ミステリーっぽくて面白いと薦められて読んでみましたが、想像以上に面白かったです。
身の回りに重大な事件や事故が起きるとその原因を突き止めるまで同じ時間を繰り返すという不思議な能力(?)を持つ主人公が、一つの大きな事件に巻き込まれていくというような話。
過去の事件と現在の事件どちらも解決できるのか否か。
タイムリープとかループとか、「Steins;Gate」にハマった身としてはどストライクな作品でした。
あれこれ頑張ったけど結局未来(結果)が収束していってしまうのかどうなのか、先が読めないのでどんどん引き込まれていってしまいました。
一巻毎の終盤の引きも強くて、続き早く出てくれ!状態です。
今ならまだ巻数も少ないので手に取ってみてはどうでしょうか。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-04-21 22:55:11] [修正:2014-04-21 22:55:11] [このレビューのURL]
6点 片桐安十郎さん
この物語は時を戻すことが出来る能力を持つ主人公が自分の母親を殺され現在の母親を助ける手がかりのある自分の小学生時代に戻り謎をといていくと言うストーリーです。主人公が自分の小学生時代をやり直して小学校時代に起きてしまった事件を防いでいく展開も個人的には好きで続きが気になります。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-08-25 20:40:50] [修正:2013-08-25 20:40:50] [このレビューのURL]