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7.33点(レビュー数:12人)

作者三部けい

巻数9巻 (完結)

連載誌ヤングエース:2012年~ / 角川書店

更新時刻 2013-08-11 00:50:28

あらすじ 毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。 彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたら すものは輝く未来? それとも…。

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僕だけがいない街のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全8 件

8点 霧立さん

正直、近年これほど先が気になる作品には出会ったことがありません。
あえて詳細な紹介は避けますが、作品としては、時が巻き戻る設定と過去現在の事件が複雑に絡み合って進むSF的要素を含んだサスペンスものです。
タイムリープものというとどこか既視感を覚えてしまいますが、物語としては本格派の部類です。何よりこの漫画の最大の素晴らしさは、伏線のしたたかな張り方や先の読めないハラハラする展開といった「ストーリーテリング」と、登場人物たちの悩み・苦しみ・喜びといった心の機微を読者の心に刻み込む「熱量」を見事に両立させている所です。やや大袈裟かも知れませんが、まるで児童文学と推理小説が融合したような感覚を味わうことができます。
殺し合いだのサバイバルだの戦争だのと極限状態に無理やり持ってきてハラハラさせ、その死をもって安易に泣かせようとする作品が多い中、この作品の無理のなさ、無駄のなさは特筆に値します。
この手の作品は風呂敷の畳み方が大事なので最終的な評価はまだ早いのかも知れません。完結して評価が定まってから読む読まないの選択をするのもありでしょう。しかしそれでも自分はこの作品を「今」読むことを勧めます。「先が気になるもどかしさ」というものは連載中の今しか味わえませんから。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-01-23 13:51:16] [修正:2015-01-23 13:51:16] [このレビューのURL]

8点 ITSUKIさん

マンガ大賞2014の二位に選ばれた作品です。

ミステリーっぽくて面白いと薦められて読んでみましたが、想像以上に面白かったです。
身の回りに重大な事件や事故が起きるとその原因を突き止めるまで同じ時間を繰り返すという不思議な能力(?)を持つ主人公が、一つの大きな事件に巻き込まれていくというような話。
過去の事件と現在の事件どちらも解決できるのか否か。
タイムリープとかループとか、「Steins;Gate」にハマった身としてはどストライクな作品でした。
あれこれ頑張ったけど結局未来(結果)が収束していってしまうのかどうなのか、先が読めないのでどんどん引き込まれていってしまいました。

一巻毎の終盤の引きも強くて、続き早く出てくれ!状態です。
今ならまだ巻数も少ないので手に取ってみてはどうでしょうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-04-21 22:55:11] [修正:2014-04-21 22:55:11] [このレビューのURL]

8点 勾玉さん

後から考えると、タイムリープものの作品で、
時間遡行の条件が判然としていないというのは、結構致命的な気がする。
と言うのも、作者の裁量でいかなる展開もどうとでも出来てしまう訳で
ややもすると、ご都合主義的な作品として読者にそっぽを向かれる可能性があるからだ。

ところが、読んでいる最中はそんなことなど気にならなかった、
それは、純粋にサスペンスとしてのクオリティが高く、
常にスリリングな展開を維持できていたということが大きいように思う、
そういう面では、いつタイムリープが起こるか分からないその状況も
プラスに作用していたのかもしれない、
次はどうなるんだろう、という期待感が先立つことで、
理屈の部分を気に留めさせない没入感があった。

もちろん時間遡行の条件や、何故主人公だけがそんな能力を有していたのかなど、
その辺の謎が明らかになっていれば、さらに文句の付けようのない作品になっていただろうが、
それが無かったからと言って、この作品がつまらないという訳ではない、
初読なら、ページをめくる手が止まらないくらいの面白さは期待して良い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-09 21:33:07] [修正:2018-03-25 13:53:35] [このレビューのURL]

6点 punpeeさん

メディア化等、話題になってから手にした作品。
タイムリープものの作品は、藤子F先生を筆頭に散々扱われているテーマなので、斬新さは無かったです。

個人的にはサスペンスやSFというテーマよりも、何よりも「母親の愛」を感じ、そこに胸を打たれた作品です。


ストーリーも真新しさは特に無い、よくあるサスペンス。
しかしとにかく丁寧な作品。
不足も蛇足も無く、綺麗に完結させたという点で、作品に対する誠意や真面目さを感じ、好感を持てました。
9巻の他の人物からの視点で描いた番外シリーズもクオリティ高めです。

小学生の癖に賢過ぎるという所と、
心に思ってる事を口に出してしまって「声に出てた」というセルフ突っ込みが多過ぎるという点が気になりましたが。笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 19:56:50] [修正:2017-07-31 19:56:50] [このレビューのURL]

8点 テムさん

タイムリープものが個人的に結構好きで、正直なところ凡庸なストーリーであっても6点ぐらいつけちゃう様な奴がレビューしているということを先に了承して頂きながら、頂きながらだけど本当に大満足の8点!

ストーリーに引き延ばし感がなく、1巻、1巻毎回見どころがあって常に続きが気になる!主人公以外の小学生もとても小学生に思えないところとか、愛梨にそんなに思い入れがない問題とかあるような気がしないでもないけど面白い。

ミステリー好きにも、面白い短編(中編?)マンガを探している人にもお勧め!!
そして無論、タイムリープものが好きな人にも完全にお勧め!!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-08 22:47:22] [修正:2016-12-08 22:47:22] [このレビューのURL]

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