ホーム > 青年漫画 > ビッグコミックスピリッツ > 闇金ウシジマくん

7.2点(レビュー数:44人)

作者真鍋昌平

巻数45巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:2004年~ / 小学館

更新時刻 2012-07-26 21:19:09

あらすじ 他の金融機関が見捨てた、返済能力に欠ける人間相手に暴利を貪る「闇金融」。そんな業者の一つカウカウファイナンスは、法定金利を遥かに超える「トゴ(10日で5割)」は当たり前、ギャンブル狂には1日3割もの高利で金を貸している。そして若き社長・丑嶋自ら陣頭指揮を執り、今日も徹底した取り立てで業績拡大に邁進する…。

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この漫画のレビュー

9点 臼井健士さん

「闇金」。法律で定められた利率以上の法外な金利での融資貸付を生業とする金融業者である。
いつの世にもどんな場所にも「金遣いにだらしない人間」という奴はいるのである。

丑嶋社長が営む「カウカウファイナンス」には今日もあちこちから借金をしまくり、
もうこれ以上の借金が出来なくなった不良債務者たちが集まる。
社会の底辺に位置する彼等に丑嶋社長は金を貸す。

利息は「10日で5割」という法外なもの。それでも連中は金を借りていく。
他に貸してくれるところがないからである。

金の使い道はそれぞれ。大抵がギャンブルの借金返済だったり、ギャンブルの軍資金だったりする。
そしてそれらは大抵はアブク銭となり、彼等の借金は増え、やがて非情なまでの追い込みが入る。

彼等の共通点は「現実を見ずに自分たちの都合のいい想像の世界に逃避している」ということ。
ギャンブル狂いの主婦も、見栄っ張りなOLも、ニートの男も、自分に都合の悪い現実は直視しようとしない。
それが坂を転げ落ちる原因である。
丑嶋はそんなクズ連中から情け容赦なく金を奪っていく。「身から出た錆」。連中に対する同情は不要。
なぜなら連中は「借金することがクセ」になってしまっているから。
「馬鹿は死んでも直らない」というが、正にその通りである。

これはまだ馬鹿でない人間を転落させないための「現代の転ばぬ先の杖」とも言うべき書物。
「心に痛みを感じて読めたなら」まだ人間だ!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-17 21:10:50] [修正:2011-04-17 21:10:50]

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