闇金ウシジマくんのレビュー
5点 チーズカバオさん
遂に完結。
終着はある意味必然的というか、因果というか、らしい終わり方であり、ベストとな最後と言えなくもないが……
ただ最終巻を読んで改めて思ったのは、この作者は純粋な漫画家としてのセンスは高くはないかなー、と。
漫画の基本的な技術や演出、話運びに粗が多くて、最後にその部分が露骨に反映されちゃったような気がする。
ただ、その異端な感性や着眼点により作られた独特な作風は唯一無二であり、強烈な存在感を放つ名作であったと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2019-06-05 05:43:50] [修正:2019-06-05 05:58:08] [このレビューのURL]
9点 rokaさん
「怖いもの見たさ」という言葉をこれほど強く意識した漫画はない。
私たちは基本的に美しいものが好きで、醜いものは見たくない。
でも、人間ってそんなに単純でもない、と思い知らされた。
あまり入り込むと、自分の感情が歪んでいきそう。
例えば、作中でどん底に落ちた人間と自分を比べて安心するようなものの考え方は、健全とは言い難いから。
しかし、何が凄いって、これだけ陰惨なのに、ちゃんとエンターテイメントとして成立しているところ。
そして、主人公だって社会の屑なのに、ちゃんとヒーローとして成立しているところ。
ウシジマ君は善人ではないが、筋は一本通っている。
情報が溢れ、子どもですら単純な勧善懲悪なんて信じなくなった現代、まさに、時代に求められたヒーロー像と言えるかもしれない。
「大人になるとは、孤独を受け入れること」。
闇金を賛美するきはないが、この一点には、全面的に同意する。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-06-26 00:13:41] [修正:2017-06-26 00:13:41] [このレビューのURL]
5点 punpeeさん
ダメ人間やタチの悪いDQNがいっぱい出てくるという点に、エンターテイメント性を感じます。
バトル漫画における「次はどんな新しい敵が出てくるんだろう」という感覚で、
「次はどんなダメ人間orDQNが出てくるんだろう」というワクワク感があります。
読み手の日常がこういう世界から遠ければ遠いほど、
家のベランダから遠くの花火を見る感覚で楽しめるのではないかと思います。
たまにまったく無関係の一般カップル等がDQNにレイプされたり、電車内で遊び半分で唾を垂らされたり、
理不尽なシーンがあると不快にはなります。。。
なので基本的には上記以上でも以下でもない、暇潰しには良い作品だと思います。
しかし、コナンと一緒で、全体のストーリーに影響がある展開になると、緊張感が走ります。
特に主役のウシジマは結構ブレが無く、3部の空条承太郎に近いクールさと情熱、無敵チートを備えているキャラなので、
ピンチのシーンは見応えがあります。
また個人的に、この作品に出てくるC級グルメは、試したくなります。笑
あと、単行本のカバー絵が毎回似ているので、重複の購入には注意して下さい。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2016-12-05 21:32:30] [修正:2016-12-05 21:32:30] [このレビューのURL]
9点 デビルチョコさん
世の中の怖さを垣間見れる。
綿密に取材をした上で作られている作品だと思う。
人が借金する経緯の心情心理が丁寧に描かれていて、
どのエピソードも非常に良く出来ている。
特にギャル汚くん編の人間関係やイベントの裏側はリアル。
実話をそのまま漫画にした感じ。
洗脳くん編のストーリー構成も見事だった。
ただ、建物や背景の描写は連載開始時の方が
この著者の味が出てて良かった。
この作品は、突き詰めると「ヒューマンドラマ」。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-02-15 11:05:52] [修正:2015-03-23 20:36:09] [このレビューのURL]
7点 テムさん
読むと社会生活を送ることが嫌になるという、すばらしい漫画(笑)
しかしそれはこの漫画にそう思わさせるだけのリアルさがあるからに
他ならない。
闇金利用者に対して愚かすぎるな、こいつらって基本思いながらも、
うわっ、こいつの考え方や行動、すげーわかるわって部分があったりとかして、
ちょっと恐ろしくなる。
墜落加減が時にハンパなかったりするし。
どこに人生の落とし穴が空いているかわからないっていう
戒めであるとともに、人の破滅していく様もなかなかリアルに興味深く
見れるというなんとも一粒で二度おいしい漫画。
とっくにクソな現代社会にはなくてはならない漫画だと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-03-27 20:13:13] [修正:2014-03-28 09:58:43] [このレビューのURL]
PR