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5.5点(レビュー数:4人)

作者細野不二彦

巻数24巻 (完結)

連載誌週刊ヤングサンデー:1992年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:38:52

あらすじ 太郎はプロボクサーでありながらつくし信用金庫に勤めている。W大学に合格したが親のスネをかじりながらボクシングを続けたくなかったからである。職場でこのことを知るのは先輩の森崎だけ。森崎は懸命な太郎がついつい気になり放っておけない。一方、太郎もそんな森崎に想いをよせてる。プロデビュー戦でKO負けを喫した太郎の第2戦目の相手は、インターハイ準優勝の経験を持つ早見卓。太郎は1、2ラウンドは打ち込まれるが3ラウンドからは天性のディフェンスが冴え,パンチが当たるようになり、ダウンを奪う。そして最終第4ラウンド、壮絶な打ち合いが始まった。

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この漫画のレビュー

6点 cardiacさん

個人的にはボクシングに関する物語よりも、ドロドロの三角関係を混ぜ込んだ恋愛話や、かつての憧れからの自立といった主人公の内面的な描写に細野氏らしい魅力を感じていたので、スポ魂路線に突き進んだ後半は少し残念。

あと、作品の後半の展開は、よく練り込まれた作品の多い細野作品らしくなく、かなり無理がある。ボクシングのライバルが父親の愛人の息子だったとか、さらに自分の憧れの人物がそのマネージャーになるとか。

またクライマックスに向けての布石であるとしても、延々ロシアマフィアの話を描き続けるのも、連載が始まった時とはまったく別の漫画みたいになってるし、ボクシングの描写も雑な絵が多く感情移入しにくい。

全体的なイメージが暗いのは、おそらく連載中に起きたバブル崩壊や不景気といった社会世相の影響をモロに受けているせいだろう。次第に主人公が希望を失った元同僚たちの希望の星へと変わっていくのも、信用金庫という舞台を描く上では当時の雰囲気上、避けられないことだったのかもしれない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-14 15:56:42] [修正:2007-12-14 16:59:39]

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