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6.1点(レビュー数:20人)

作者高田裕三

巻数40巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:1989年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:27:11

あらすじ 普通の高校生であった藤井八雲は、ある日失踪した父の手紙を持つ、少女パイと出会う。彼女の願いは「人間」になる事。野獣に襲われ瀕死となったものの、パイの力で不死人となった八雲は、その願いを叶える為に二人で果てない旅へ出るのであった。

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この漫画のレビュー

8点 gundam22vさん

長編冒険伝奇漫画。画力、バトル、独自設定、
キャラ、恋愛、ストーリー、伏線など総じてハイレベル
な作品だと思います。
漫画賞獲得でヒットしただけはあるかと。

不老不死設定の主人公、天然&ツンデレの二重人格ヒロイン、
三つ眼族などヒンズー教神話的世界観など独自性
がありました。

後半ロリっぽい・萌え
っぽいキャラデザに変遷した感じもあるのですが、
読んでるとそこまで気にならない範囲です。

「中だるみ」と言う声が不評の典型で大きな声だと思いますが、
一気読みだとアマラ編辺り以外はそこまで感じなかった
ですね(作者自省の通りキャラに感情移入して、
殺せない漫画としての欠点はありますが)。

ただ、連載15年もの期間だからそういう声があがる
のはもっともだと思います。世代をストーリー漫画が
越えるのは良くないかと。そういう意味で悪しき前例
になっているのは残念ですね(現在ならベルセルクが似た
状況に)。

30巻に纏めるのがベストだっただろうなという気が
しますが、タイトル含めてかなり多い伏線、
異世界、異次元まで拡げた風呂敷をほとんど回収
して纏めきったのは凄いです。三つ眼族と人間、神話の出自、
魂の正体(本性)など結構衝撃なところもあります。

自分としては、後半の方がその辺が巧く活かされており
面白さを感じました。前半は色々な外国
を回って、良い話多いが纏まりを感じなかった
ので。伏線貼りの前半あっての後半でしたが。

終わってみると、「中だるみ」の一言で切り捨てられる
声が多いのが残念な作品なので、有名作ではありますが、
再評価が必要な作品かなという気もします。


ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-02-16 06:47:56] [修正:2011-02-16 10:26:26]

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