あらすじ 伊橋は、新宿の料亭「藤村」に入ったばかりの新米料理人。料理学校を首席で卒業した自信から、洗い物やゴミ捨てなど雑用ばかりやらされる“追い回し(アヒル)”に飽き飽きしていた。伊橋の不満を聞いた立板の横川は、その腕前がどの程度のものなのか、追い回し歴3年の谷沢と「桂剥き」をやらせてみるが…
備考
「ビッグコミックオリジナル増刊号」にて連載開始され、1987年に「ビッグコミックスペリオール」の創刊とともに移籍。
1995年にはテレビ朝日系列でテレビドラマ化され、1999年には第44回小学館漫画賞青年一般向け部門を受賞した。
しかし、1999年3月14日に原作者のあべ善太が急逝したため単行本33巻途中にて終了。
その後、シナリオ協力として福田幸江を得て「新・味いちもんめ」として連載が再開された。
この漫画のレビュー
6点 polojoさん
あらすじは、伊橋悟が一人前の板前を目指す料理マンガ、というより板前道マンガ。料理のうんちくや知識が所々はいってくるが、伊橋の成長というマンガの軸を邪魔はしないのであまりうざさはない。
はっきりいって、絵は下手。ギャグセンスもほとんどないマンガ。
ずっと淡泊なまま物語が続く。しかしその物語の中にあるささやかな読者へのメッセージが胸を打つのだ。さらりと大切なことを教えてくれるので、説教臭さもほとんど感じない。
そしてこのマンガは本当に一歩ずつ登場人物が成長する。一つのエピソードで爆発的に成長することはないが、長い目でみると、着実に大きくなっていくのである。この部分もまた。愛着の持てるゆえんだと思う。
「面白い!!」となる作品ではないかもしれないが、爽やかな気分になれる作品だと思うので、是非多くの人が読んでほしいと思う。(ブックオフで安売りされているしね(笑))
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[投稿:2013-05-12 00:10:32] [修正:2013-05-12 00:10:32]