あらすじ 第1部『ファントム ブラッド』(1-5巻)――19世紀のイギリスを舞台に、ジョースター家一人息子ジョナサンと、石仮面の力で超生物になった養子ディオの因縁を描いた物語。第2部『戦闘潮流』(6-12巻)――第二次世界大戦下のヨーロッパ、ジョナサンの孫・ジョセフと、石仮面を創造した「究極生物」達との対決が描かれる。第3部『スターダスト・クルセイダース』(12-28巻)――100年の眠りから目覚めたDIOを倒すため、ジョセフの孫、承太郎一行は日本からエジプトを目指すが、そこには既にDIOの手下が差し向けられていた。第4部『ダイヤモンドは砕けない 』(29-47巻)――承太郎はある目的のためジョセフの隠し子、仗助に会いに杜王町に行く。しかし、杜王町では「弓と矢」の影響により多くのスタンド使いが生まれていた。第5部『黄金の風』(47-63巻)――DIOの息子、ジョルノはギャングスターになるという夢を叶えるべく、ギャング組織パッショーネへの加入を決意する。ギャング組織内の抗争を描いた物語。第6部『ストーン・オーシャン 』(64-80巻)――無実の罪で投獄された承太郎の娘、徐倫を脱獄させる為にやって来た承太郎。しかし、真の犯人の策謀により、スタンドと記憶が奪われてしまう。父の奪われた心を奪い返す為に立ち上がる娘の物語。
備考 後に連載した「スティール・ボール・ラン」は、「ジョジョの奇妙な冒険 第七部『スティール・ボール・ラン』」として扱われる。現在は「ウルトラジャンプ」誌上にて第八部に当たる「ジョジョリオン」を連載中。文庫版全50巻。
この漫画のレビュー
10点 さぶさぶさん
部毎に味の変わる本作を、まとめてレビューするのはなんとも難しい。
子供の頃は正直怖かった漫画だった。タイミングが悪かったのか、丁度キャラクターが惨たらしくが死ぬ場面だったからだ。ほとんどのコマに血が映っていたし。
しかしある程度成長すると、こういった劇画調の絵柄に対する忌避感が薄れた。
有名でもあるし読んでみるか。そんな風に気楽に考え読み始め、後は好きな方ならお分かりの結末に至ることになった。
スペックの優劣が勝敗の決定的な差にはならず、互いに搦手、イカサマのような策略を用いて戦う――所謂能力バトルというジャンルの先駆け的存在だろう。
厳密にはバトルという分類に入らないような「戦い」も決して少なくなく、この膨大な巻数にも関わらず飽きることはない。
……ただ、少年漫画と呼ぶにはちょっと……。
どちらかと言えば青年漫画に近いと思う。ストーリーや台詞回しはともかく、そのバトルの難解さや絵柄の濃さはやはり人を選ぶだろう。
また、前述のように部によって別物なので、その内のひとつが合わなくても他の部を面白いと感じることはあると思う。それほどまでに違うものだ。
味方は「黄金の精神を宿し」、敵は「吐き気を催す邪悪」。そんな言い回しが大好きだ。
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[投稿:2011-02-21 10:48:31] [修正:2011-02-21 10:48:31]