ホーム > 青年漫画 > 月刊アフタヌーン > ヒストリエ

7.98点(レビュー数:68人)

作者岩明均

巻数10巻 (連載中)

連載誌月刊アフタヌーン:2003年~ / 講談社

更新時刻 2012-09-16 19:35:35

あらすじ 寄生獣で有名になった岩明均が本来得意とした歴史漫画で壮大な物語を描く!アレクサンドリア大王の秘書官エウメネスの半生をつづっていく。

備考 作者がデビュー前から構想を温めていた作品。

シェア
Check

この漫画のレビュー

9点 kagehiensさん

続刊をさっさと出せぇぇぇぇぇぇ!!

とまず叫んでおいて。

社会的な意義はさておき、完成度としては画竜点睛をかく感が拭えなかった「寄生獣」「七夕の国」などの話題作・問題作を経て、鬼才・岩明均が満を持して世に放つ歴史スペクタクル大作!!そんなのがつまらない訳がない。実際、文句なしに面白いのだが、本当に完結するのだろうか、と傍でみていて心配になるのもまた事実(期待を満足させる形で完結できたなら10点をつけるべき作品である筈)。

最近、アフタヌーン誌が本屋に並んでいるのを見ると、ヒストリエが載っているかどうかを確認してから購入するかどうか決めるというのが通例になってしまっている。

作品の内容以外のところで文字数を使ってしまったので本題を始めると、この作品は「あなたはアレキサンダー大王、アリストテレス、エウメネスが活躍していた時代を躍動感をもたせて想像できますか?」という作者の挑戦状だと感じられた。

普通、名前は知っていても、具体的な足跡をたどってイメージを描いてみたりしないし、エウメネスなんぞに至っては名前も普通は知らない。大王の書記官とかマニアックすぎだろうと(私も勿論しらなかった)。

しかし、作者はそれらの人物が生きていた時代の痕跡をたどり、(多少の脚色も交えて)ダイナミックに描き出しているのである。その凄さと言ったら、描かれているすべてのエピソードに抒情詩か何かの伝承があるのかと思ってしまうほどで、全編にわたって妙な説得力があふれているのである。

まだ未完の作品なので、語れることも多くはないが、「完結さえすれば」歴史漫画の金字塔になることは間違いない。

まだ読んだことのない人は連載が無事に続いているうちに全巻購入して、歴史(漫画)の立会い人になる機会を逃すべきではないと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 00:59:55] [修正:2012-03-08 02:23:30]

ヒストリエと同じ作者の漫画

岩明均の情報をもっと見る

同年代の漫画

月刊アフタヌーンの情報をもっと見る