ホーム > 青年漫画 > ビッグコミックオリジナル > MASTERキートン

7.83点(レビュー数:61人)

作者浦沢直樹

原作勝鹿北星

巻数18巻 (完結)

連載誌ビッグコミックオリジナル:1988年~ / 小学館

更新時刻 2012-08-21 12:46:35

あらすじ ロイズの保険調査員(オプ)である平賀・キートン・太一は、元SAS(英国特殊空挺部隊)のサバイバル教官であり、また、オックスフォード大学を卒業した考古学者でもあるという複雑な出自を持つ日本人(父太平は動物学者)とイギリス人のハーフ。本人は内心、考古学の道を進みたく思っているが、過去の経歴の優秀さからいろいろな調査依頼が舞い込んでくる。冷戦前後の社会情勢、考古学、そしてキートンをめぐる人々のドラマが絡み合った秀作である。(Wikipediaより)

備考 余談だが、原作者の勝鹿北星はほとんどこの作品に関わっておらず、ストーリーはほとんど浦沢直樹と長崎尚志が考えていた。なお、この作品は長らく絶版となっていたが、2011年から完全版の刊行が開始された。

シェア
Check

この漫画のレビュー

7点 jdf54jさん

基本1話完結ストーリーの詰め合わせなので
全巻揃える必要もなく、1巻の完成度が郡をぬいていると思ったので
自分はこの『第1巻』についてだけレビューします。
2巻は第1話のお婆ちゃんの話とアスリートの話の2編のためだけに
購入してもよい位の出来。
考古学色は薄れていくが、他の話もサスペンスとして十分楽しめる。
3巻以降ネタギレか、普通の人情話が段々増えていく。

元軍人で考古学者で保険屋のキートン先生が
発掘遺物の物損保険や相続、鑑定等々の問題で保険屋として
依頼者の元へ出向き、持ち前の考古学知識と軍事サバイバルの知識を
活かして解決していくというのがおおまかなストーリー。
まずこの相性が悪そうな3つの要素が調和してるのが素晴らしい。
序盤は考古学の知識に元づいたサスペンスですが、結末にいたる伏線の
巡らし方が見事、各話の登場人物をないがしろにする事もありません。
後半は常に武器道具を携帯しない先生が、遺跡やらに転がっている
自然物や廃材を組み合わせた即席アイテムで困難を乗り越えていく
展開が素直にカッコイイ。
最後にオチらしいオチをキチンと付け、風呂敷を畳みます。
これを各話短いページの制限でこなしているのだから恐れ入る。
先生は頼りなさそうなちょっと間の抜けた人相で、暴力は好まず、
情熱はありますが必要以上のセリフを喋りませんので
説教臭くならないのもポイント。

これ本当に浦沢先生が描いたのか?と思えば共著でした。悪しからず。
とりあえず1巻見かけたら読んでください。
昔の名作ではなく、現在でも通用するクオリティだと思います。
ちなみに自分は今日初めて読みました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 02:24:52] [修正:2012-02-07 20:33:04]

MASTERキートンと同じ作者の漫画

  • 20世紀少年

    総合点:5.85点

    レビュー数:105人

  • MONSTER

    総合点:7.1点

    レビュー数:89人

  • PLUTO

    総合点:6.64点

    レビュー数:59人

浦沢直樹の情報をもっと見る

同年代の漫画

ビッグコミックオリジナルの情報をもっと見る