あらすじ
バットマン誕生から活動の1年目を描いたエピソード。
12年ぶりに故郷のゴッサムシティに戻った若き大富豪、ブルース・ウェインは、バットマンとなって犯罪との孤独な戦いを開始する。
一方、ゴッサムに赴任してきたゴードン警部補もまた、汚職に塗れた市警内部で、正義を貫くべく孤軍奮闘する。
同じ志に燃える二人の男の道は、やがて交わるかに思えたが…。
備考
邦訳が途中でストップしていたイヤーツーも併せて収録された「バットマン:イヤーワン/イヤーツー」が2009年にヴィレッジブックスから刊行された。
多くのアメコミと同様早くも絶版となっているので手に入れる際は注意。
この漫画のレビュー
8点 やじウマさん
たしかにイヤーワンはすごくよく出来ているのに対してイヤーツーとフルサークルは色々と粗が目立つ。
話がご都合主義だし、マクファーレンの絵(最後の方はジジイと女の描き方がスポーンと同じである)もあってなんだかマーヴルクロスに入ってたスパイダーマンでも読んでいる気分になる(リーパーのデザインがすでにマーベルくさい)。
だがしかし、この後にミラーが発表する人間嫌い、既存のメディア社会大嫌いなのがよく想像できる「ハードボイルド(バットマン関係ないけど)」「ストライクスアゲイン」や、他の作家の発表する「アーカムアサイラム」や「ロングハロウィーン」などの殺伐としたバットマンを読んだ後だとこのバットマンを単純に「駄作だ」と否定するのは少し気が引けてしまう。
あの辺りを読んだ後にこの「イヤーツー」「フルサークル」の牧歌的な要素-アルフレッドが落ち込んでるロビンに一喜一憂するとかブルースウェインが素直に恋に落ちるとか-、を観ると「イメージが崩れてしらけるなあ」と思うと同時にどっかしらホッとしてしまうのも確かなのだ。
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[投稿:2012-08-20 18:06:46] [修正:2012-08-20 18:06:46]