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8点(レビュー数:11人)

作者五十嵐大介

巻数2巻 (完結)

連載誌月刊IKKI:2003年~ / 小学館

更新時刻 2010-09-13 22:09:22

あらすじ 『わたしは“世界の秘密”を手に入れた』
嘗ての想い人への呪怨。
恋人を殺めた者への復讐。
深く想いがつのるとき、心に潜む「魔女」が目を醒ます――
強く、儚く、螺旋を描く満たされぬ想い。そして人々は未知なるものを求め、魂の世界へと誘われゆく…。幻想と恐怖が、大いなるイマジネーションによって解き放たれる連作短編。

備考 2004年、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。

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この漫画のレビュー

10点 くっしいさん

 この人の漫画も絵を一目見るだけでこの人の漫画だと判る個性があります。

 細密画の様に細かく書き込まれた線が輪郭や面を作り、そこから音を紡ぎ出して広がりのある空気を作り出しています。B6判の単行本を読んでいることを忘れてしまいます。

 勿論漫画である以上、絵だけでは評価になりません。この人の漫画は音と広がりのある空気が物語りを進める推進力となっています。絵と物語りは完全に一体となっています。この人は自分の絵で何が語れるのかが良く判っているのだと思います。

 このような漫画が読めることは幸いだと思います。そして商業誌で制作されている点は大きな意義があります。日本漫画はハリウッド映画の様にならないことを願っています。個人的には日本漫画でも少年誌はかなり厳しい環境になっているのではないかと感じます。
 漫画が商品に終わるか文化にまで昇華されるか、この人は後者への可能性を感じさせる漫画家の一人ではないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-10-25 23:12:04] [修正:2009-10-25 23:12:45]

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