あらすじ
「ぼくのすんでいるところは 山と海しかないしずかな町で―はしに行くとどんどん貧乏になる。そのいちばんはしっこが ぼくの家だ―」。
腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。
クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。
神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。
この漫画のレビュー
10点 54年29歳さん
これは・・・・・・・
イイっ!!!!
心打たれましたね
作者さんの経験に基づくフィクションなんでしょーね。
スラムと言っても差し支えないような土地で日々を生きるとゆーことは・・・
ツライ毎日が悲しくて笑ってしまうとゆうのがもう切なおかしすぎて・・・
貧乏話を聞かされると、最後はもう笑うしかねーや、ってゆーあの感覚に似てますね。こーゆーのは経験してきた人しか出せないモノでしょうね。僕も裕福ではなかったですけど、母子家庭でしたけど、母ちゃん、ちゃんと喰わせてくれましたもん、学校出させてくれましたもん。
だから僕は結局共感はできません。比べればはるかに恵まれた環境ですから。
でも気づけました、恵まれた環境にいると見えにくくなるモノに。
あの太陽のようなかの子姉ちゃんが「二太、あんたはじいちゃんにもらわれていきなさい」って・・・
一太も二太もかの子姉ちゃんもこういちくんも「仲良く一緒にいたかった」だけなのに、切なすぎる
泣けるとか泣けないとかそんなんじゃない
「読めた」のなら何か感じるモノがあるはず
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-08-07 02:20:13] [修正:2008-08-07 02:20:13]