あらすじ
「ぼくのすんでいるところは 山と海しかないしずかな町で―はしに行くとどんどん貧乏になる。そのいちばんはしっこが ぼくの家だ―」。
腹違いの兄、一太。突然現れた、美しくてやさしい年の離れた姉、神子(かのこ)。そして「ぼく」、二太。
クスリを売る。体を売る。金を貸す。とりたてる。この町の多くの大人たちは、そんなふうにして生きている。
神子ねえちゃんは言う。「泣いたらハラがふくれるかあ。泣いてるヒマがあったら、笑ええ!!」。ヤク中の父を亡くしたばかりの少女は、うまく泣くことさえできずに、不思議そうにこう言う。「息するたびにな、ノドの奥に小石みたいのがたまるんよ。食い物の味わからへん」。むき出しの現実を見ながら、幼い心にいくつもの決意を刻んで「ぼく」は成長していく。
この漫画のレビュー
8点 萌えっ子さん
主人公達が見せる
「ああ、これはこういうもんなんだな…」
と半ば諦め気味に 無理矢理自分に言い聞かせるような悟り
こうでも悟らなきゃやってられない場面て
貧困、中流、上流の区別なく、いかなる環境でも腐るほどある。
全く自分とはおかれてる世界が違うのに、なぜか共感してしまう
訳がこの辺にあると思う
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-08-10 02:33:59] [修正:2008-08-10 03:22:51]