ホーム > 少年漫画 > 週刊少年マガジン > 聲の形

5.58点(レビュー数:17人)

作者大今良時

巻数7巻 (完結)

連載誌週刊少年マガジン:2013年~ / 講談社

更新時刻 2013-11-15 00:06:19

あらすじ 「俺は彼女が嫌いだった」 。明るく! 楽しく! 大冒険! がモットーの少年、石田将也。耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子。二人の出会いが、教室を、学校を、そして将也の人生を変えていく‥‥。

備考

シェア
Check

この漫画のレビュー

8点 gundam22vさん

[ネタバレあり]

生々しい障害者へのいじめで連載中話題になった感のある作品ですが、それもテーマの1つという感じでいじめ、人間関係全般を扱っている感じの作品だと思います。それがむしろ良かったですね。健常者である主人公石田の転落、苦悩やそこからの再起など心理描写も含めて良く描けていたと思います。

ヒロインであり聴覚障害者の西宮のかわいさはそれが多少あざとくなる面はあったとはいえ、それでも障害者の苦しみ、彼女が抱える自虐など彼女との交流が安易じゃないところも描けていたと思います。作品としてはヒロインがかわいいのは純粋に評価出来ますし。彼女との恋愛要素を主題ではなく、奥ゆかしい感じで描いていたのも良かった(ただラストは性的なことももうハタチなので扱っても良かったのではと思うが)。
脇を固める人物達も生々しい嫌な部分を描きつつ人間臭かったところにときに腹立ちつつも理解はしました。

終盤衝撃の西宮自殺騒動から話の収束がやや上手く転び過ぎではと思う部分は感じつつも、最終巻石田のこれからの生き方への決意と本当に西宮に謝罪して和解した時は感動もあり、後味良く綺麗に終われました(島田達との決着を描かないのは良かった。島田達の本心は悪意にも向き合う石田の決意をみると改心してなくても構わない訳で、彼らにもし苦悩があったり、改心まで描いてしまうと安易に見える部分もある)。連載中は話題になり過ぎた感もある作品であって、その反動で細部に批判も多かったイメージでしたが、練られた本質を捉えつつ心に響く良作だったと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-04-04 20:05:34] [修正:2016-04-04 20:05:34]

聲の形と同じ作者の漫画

大今良時の情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊少年マガジンの情報をもっと見る