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8点(レビュー数:7人)

作者水沢めぐみ

巻数10巻 (完結)

連載誌りぼん:1990年~ / 集英社

更新時刻 2012-01-19 13:38:39

あらすじ おてんば中学生・野々原姫子。ある日魔法の国の王女エリカが現れ、他人に変身できるリボンをくれる。早速、お姉ちゃんに変身して外に飛び出す姫ちゃん。そこへ憧れの支倉先輩が…!!

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姫ちゃんのリボンのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全6 件

10点 いーらびさん

何よりも、ポコ太の存在に満点をあげたくなる。
大切にしてきたぬいぐるみが動いて喋るなんて、正に女の子の夢。
姫ちゃんとポコ太のふれ合いが可愛くて微笑ましくて、
ずっと大事にとっておきたくなる様な漫画。

友情と恋愛と、家庭や学校での、いわば女の子の日常の描き方が楽しい。
繰り広げられる人間関係が、とにかく明るくて爽やか。
登場人物一人一人も皆魅力的で好感が持て、終始心地よい気分で読める。

特に大地と姫ちゃん、キャラそのものと2人の関係が、数多くの恋愛漫画を押しのけて一番好き。
とってもお似合いな上、やりとりが自然で痒いところも無く、読んでいて爽快。

何より、この作品の素晴らしさは、母の目線で描かれているということ。
自分が母親になってみて改めて、作品に潜む愛情深さに気付き感動した。
主人公視点だけではないストーリーを動かす力、そんな見守る大きな愛に溢れた作品。
作者自身が姫子の母親になっているところや、大地やエリカの存在も然り、
何と言ってもその象徴はポコ太。

悩みを聞いてくれたり、一緒に喜んだり悲しんだり、時にはたしなめてくれたり。
いつも傍にいる家族でありながら、一番仲良しの親友でもあるような存在が、
こんなに愛らしいマスコットだなんて、姫ちゃんが羨ましい。
女の子なら、きっと誰もが欲しいと思うポコ太を、生み出してくれた作者に感謝したくなる。

最終巻は、何度読んでもボロ泣き。
お気に入りのぬいぐるみを大事にしながら子供時代を過ごして来た女の子が、
恋をして、大切な人を得て、段々と大人になっていく過程で、訪れるそのぬいぐるみとの別れ。
それをこんなにも感動的に描いてくれるなんて。
ここまで上手い終わり方をした少女漫画は、見たことが無い。

無駄の無い軽快な運びに、心優しい愛情がいっぱい詰まった名作。

女の子は是非読んで欲しい。
というか、読みなさい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-08 12:41:13] [修正:2013-04-14 17:09:17] [このレビューのURL]

5点 臼井健士さん

水沢先生のメジャー化成功作品であると共に、凋落のスタートともなった作品。
アイテムを使って魔法世界になる・・・という設定自体は全く目新しくなどないのだが、この作品以前の作品がシリアス路線だっただけにギャップで驚かされた。それ以前の作品よりも小さい子供を読者に意識したのだと思う。ぬいぐるみのライオンが喋ったり、目覚まし時計が話したり、好きな男の追っかけをしているライバルの騒がしい女の子が出てきたりと「お約束」な要素がふんだんに散りばめられてアニメ化もされての大ヒット・・・・にはなった。確かに。しかしこの作品のコメディ調の雰囲気が今後に連載していく他作品にまで及んでしまうとは誰が思ったことだろう。絵柄も明らかに丸っこくなった。何よりも話の展開が「アホらしくなった」ことが大問題。そういう作品が掲載誌「りぼん」の看板だと必然的に雑誌自体も幼稚化していくことになった。
水沢先生の作品は「これ」しか知らないという人も多いことだろう。この作品よりも前の作品と、後の作品とでは全く路線が違ってきていることは続けて読んでいた方には一目瞭然だ。
「りぼん」を幼稚な雑誌に貶めたという点においては先生はA級戦犯です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-17 22:59:14] [修正:2010-07-17 22:59:14] [このレビューのURL]

8点 がいさん

この漫画をちゃんと全部読んだのは比較的最近なんですけど
色あせない名作ですね。

登場人物が皆魅力的です。
特に姫ちゃんが可愛い!
元気でやんちゃだけど時折女の子らしいところがあるのがなんとも。
大地も凄く優しくて頼りになるいい男の子ですね。
ポコ太も、姫ちゃんのことが大好きな気持ちが凄く伝わってきて可愛いです。

しいて不満点を挙げるなら
通して読むと災難続きで結構バタバタしてるのがややマイナスかな?

でも本当にオススメです!老若男女問わずいろんな人にオススメしたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-12 21:45:42] [修正:2010-03-12 21:45:42] [このレビューのURL]

9点 Pyoさん

最初アニメの再放送で知ったのですが、色々ツボに填って原作も買いましたが、なるほどよくできた作品かと思いました。
まあ設定やらキャラやらありきたりのところが多いのでオリジナリティーには欠けますが、ただ最後まで全く無駄が無く、長期連載によくありがちな死にキャラが発生しないのは素晴らしかったです。
どのキャラも最後まで愛情を込めて書かれ、読み手に不快感を一切与えない技法、そして無駄のないストーリー進行は驚きました。
そしてなんと言っても姫ちゃんのキャラと性格は感情移入でき、ポコタやエリカたちの友情、そして大地への恋愛、信頼関係など、見るべき点が多く、その関係を最後完璧なまでに消化されており、本当に素晴らしい作品でしたね。
ただ、もうちょっと日常エピソード系の遊びも欲しかった。
かろうじで数話の書き下ろしでフォローしてますが、本編をまとめる上で難しかったんでしょうか。ただその部分をアニメでフォローされてたので、この作品はアニメ+原作で二度楽しめるのもいいですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-02-21 11:25:41] [修正:2010-02-21 11:25:41] [このレビューのURL]

8点 クロモフさん

姫ちゃんかわいいし、大地かっこいいし。
途中、記憶がなくなりコンプレックスを引きづったまま日々を過ごす姫子に戻ってしまったときは悲しかった。
底抜けに明るい姫子はそのままが一番素敵ってことをリボンを通じてわかるところが感動。

ストーリーとは関係ないけど、リボンにしろポコ太にしろ物を大切にする姫ちゃんはえらいなぁと。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-01-30 06:40:58] [修正:2009-12-19 18:03:39] [このレビューのURL]

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