ホーム > 少女漫画 > ベツコミ > 11人いる!

6.58点(レビュー数:12人)

作者萩尾望都

巻数1巻 (完結)

連載誌ベツコミ:1975年~ / 小学館

更新時刻 2012-01-19 13:31:50

あらすじ 宇宙船で行われる宇宙大学の入試試験最終テスト。受験生は10人のはずが11人いて…。収録作「11人いる!」「続11人いる!!―東の地平・西の永遠 」「スペースストリート 」新編集版の短編集。

シェア
Check

11人いる!のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全12 件

7点 ジブリ好き!さん

宇宙学校の最終試験は、宇宙船で10人一組の53日間共同生活!…のはずが、11人いた!?


この作品は「今でも色あせない名作」ではなく、「今では色あせた名作」です。いわばこの手の話の「原点」。だからたぶん今読んでも、ミステリーとしては新鮮味はないかも。

萩尾先生は少女漫画の牽引者。
代表作「ポーの一族」の文庫版の寄せ書きで、宮部みゆきさんが、「自分も含め多くの漫画家、映画脚本家や小説家へ影響を与えた」と言ってます。
例えば、「ふたつのスピカ」の最初の試験も仮想宇宙船で見ず知らずの3人と課題付き共同生活でした。
最近の「宇宙飛行士」ものにいくらか影響を与えたかもしれませんね。
例えば、タダの直感のような電波な設定は多くの「宇宙」ものの漫画で応用されています。
いや、もしかするとこれについては竹宮恵子の方が早かったかもしれません。

何でもかんでもこんな風に言うのは良くないと思いますが、漫画家が影響を受けた漫画と言うのはやはり新であれ旧であれ響くものがあります。
そして何より、作者が影響をうけている・いないに関わらず、宇宙なら宇宙の、(ミステリーならミステリーの、)時代毎の作品を読んでみることはとても面白い。
時代ごとに宇宙の見方、アプローチの仕方が全く違うわけで。それこそが古い作品の価値だと思います。


えっ?古い画は苦手だから嫌だって?
でも今時の漫画じゃ決して見れませんよっ!?
古い画はステータスだ、希少価値だっ!!


(自分が萩尾望都を知ったのはとある方のポーの一族のレビューから。それまでは竹宮恵子だけが少女漫画の牽引者かと思ってました。その方に多謝)

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-05-23 23:55:17] [修正:2010-05-23 23:55:17] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

後のデスゲーム系に繋がっていく原型の作品だと思います。当時から斬新と評価されましたし、現在でも十分読めます。オチが読みやすいですが、逆に言えばこれも本作のおかげで後に似たのが広まったのかもしれません。

ヒロイン的なフロルの存在が今でも際立つと思います。荒っぽいツンデレ系の女の子みたいな個性があってかわいいです。正直蛇足的な続編がなんとか読めたこと、番外編が楽しいのはこのキャラがあってこそと言えるほどでした。それもあって「ポーの一族」より雰囲気が設定以上に明るく感じられるのが良かったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-12-18 18:47:23] [修正:2017-12-18 18:47:23] [このレビューのURL]

7点 michaelさん

初めて読んだ萩尾望都。
SFをこれだけ少女マンガに描いた作品もないのではないだろうか。

コアなメンバー以外は全然ストーリーに関係しない。
となれば、もっと少ない人数であってもよかったとも思えるが、
タイトルの「11人いる!」の11人の響きに
「うわ、面白そう」と心躍ってしまうマジックは捨てられなかっただろう。

そしてオチはなんとなく見えていても、
没頭できる作品。


P.S.
続編は続きという感覚はなくして読んだ方がいいかも。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-05-06 20:03:48] [修正:2008-05-06 20:03:48] [このレビューのURL]

7点 朔太さん

宇宙ロケット内という設定ですから、SFと思いきや、
いわば雪山に閉ざされた密室なんですね。
だから、結局典型的な雪山型密室殺人を描いた
推理小説風ストーリーです。

42年前の作品ですから、今思えばステレオ型の作品
ですので、とても斬新とはお世辞にも言えません。
しかし、人気作家萩尾望都の作品らしく、
ワクワク期待をさせる魅力はあります。

今や古典となってしまった感がありますが、記憶に残る作品です。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-12-05 00:58:15] [修正:2017-12-05 00:58:15] [このレビューのURL]

8点 kuroneko3298さん

コスモアカデミアの試験合格をめざして様々の星から集まった受験生たち。
試験内容は 「10人ずつが宇宙船のクルーとなり53日間を過ごすこと」
しかしはじめからトラブル発生!!
宇宙船の中のクルーが11人いるのだ---!!
コレは本当に試験なのか! それとも11人目の陰謀なのか-!
そんな中主人公タダの秘密とともに この宇宙船でおこった
哀しい過去が明らかにされていくことにーー。
異なる星の11人のキャラもイイですが、両生体のフロルがなんたってかわいいです。タダとフロルの恋も描かれ壮大なSFロマン作品となってます。
古い作品だけど楽しめると思いますよ。
2部東の地平 西の永遠--では クルーの仲間だった「王様の国の物語」が展開。こちらは壮大な哀しいSFファンタジーとなっていて見ごたえたっぷりです! タダとフロルのLOVE・LOVEぶりとともに大活躍ぶりが見れますよ♪

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-30 12:09:05] [修正:2012-08-30 12:12:52] [このレビューのURL]

PR


<<前の10件
123

11人いる!と同じ作者の漫画

萩尾望都の情報をもっと見る

同年代の漫画

ベツコミの情報をもっと見る