ホーム > 少女漫画 > ベツコミ > ポーの一族

7.52点(レビュー数:21人)

作者萩尾望都

巻数5巻 (完結)

連載誌ベツコミ:1974年~ / 小学館

更新時刻 2012-01-19 13:34:57

あらすじ 青い霧に閉ざされたバラの咲く村にバンパネラの一族が住んでいる。血とバラのエッセンス、そして愛する人間をひそかに仲間に加えながら、彼らは永遠の時を生きるのだ。その一族にエドガーとメリーベルという兄妹がいた。19世紀のある日、2人はアランという名の少年に出会う・・・。時を越えて語り継がれるバンパネラたちの美しき伝説。少女漫画史上に燦然と輝く歴史的超名作。

シェア
Check

ポーの一族のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全21 件

7点 gundam22vさん

人外など永遠の命で生きなければならない悲哀、各編で色々な場所を巡る一話完結、時系列シャッフル、ボーイズラブ(本作では現在のそれ向けに比べると広義愛に過ぎないが)、今では当たり前ながら当時では斬新な要素が豊富で今読んでも面白いとは思えました。

昔の少女漫画の絵柄、作風もやや詩的に過ぎて、耽美なのはともかく舞台的悲劇のヒロインが濃いのは仕方ないところでしょうが。

全体は主人公エドガー、ヒロイン妹メリーベル、親友アラン、三人の物語といえ印象深かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-26 11:11:39] [修正:2017-11-26 11:12:08] [このレビューのURL]

4点 fooさん

[ネタバレあり]

名作ですよね、、、4点ですみません。
面白さが分かりませんでした。自分でもショックです。これ、、どのへんが面白いんでしょうか?

短編になっていて感情移入できませんでした。
絵が繊細すぎてインパクトが無くみんな同じに見える

殺人などのシーンも綺麗すぎてあっさりと、、、流してしまう

不死の業もあまり感じずなんと言うかずっと無邪気な子供のいたずらを見ているような、、、
その絵も含め神出鬼没なふんわり感が、ラストの夢だったのか幻だったのか、、に着地するのであれば、綺麗にまとまっていると思いますが

ちょっと可愛そうな子達くらいにしか思えませんでした。
あとでもう一度読んでみようかな。。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-20 23:42:50] [修正:2013-08-20 23:42:50] [このレビューのURL]

5点 DEIMOSさん

不死のバンパネラと人間との交流を時系列に短編小分けして描いた耽美系雰囲気マンガ。

24年組の中心的存在たる萩尾望都によって、不死の美少年による人間との関わりあい、特に、恋や妹愛等が淡々と描かれる。山なくオチなく意味なく―。
不死の美少年という題材は、世の女性達の妄想ターゲットとしては垂涎ものだろう。同性愛的なシーンもチラホラとあり、BLの萌芽を垣間見ることもできる。
が、それ以上に、この本が出版された当時においては、「時を超えて生き続ける人間ならざるもの」の神秘性と美麗なる描出力こそが一種の衝撃だったのだろうと推察に難くない。
が、現代に改めて読むと、この「雰囲気」だけでは正直楽しめない。もう少し山谷が欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-25 00:57:22] [修正:2013-02-25 00:57:22] [このレビューのURL]

10点 kuroneko3298さん

パンパネラとして少年のまま永遠を生きることになったエドガー。
彼は寂しさから1度は救った妹を、友アランをその手にかけてしまいます。
それはまた彼の苦しみの始まりでもあったのです。
美しい登場人物たち、魅力的なイギリスの貴族の香り。エッと思わせる話運び。
音楽が流れているような美しい詩の数々---。
そのすべてが当時の私を釘付けにしました。
生きると言う事は沢山の人との別れをみつめること・・
あなたもエドガーの目撃者になりませんか・・?
年表作りました。よかったら↓へ♪
 http://wj36.fc2web.com/po1.htm

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-30 11:49:38] [修正:2012-08-30 11:51:32] [このレビューのURL]

9点 ジブリ好き!さん

悠久なる時を旅する、魔性なるバンパネラ達の物語


作品そのものから漂ってくる気品さ。
漫画に階級があれば間違いなくこの作品は貴族の地位。
キャラ達が、雰囲気が、構成が、圧倒的で絶対的な気高さを誇っている。
我々がこの作品に評価を下すというより、むしろこの作品が読み手の品格を試しているように感じてしまう…

萩尾望都が若くして生みだしたこの作品は、間違いなくある種の傑作である。先生曰く、この作品は(主に女性)キャラに様々な時代の「衣装」を着せたくて作った作品だそうで。それだけのきっかけでこれほどの作品を生み出すとは…。
損なこの作品、別段度肝を抜かれるような展開があるわけでもないが、この作品が持つ「雰囲気」はもはや他の漫画とは比べ物にならない強大なインパクトをもっている。この有無を言わせぬ絶対的な雰囲気が、多くの漫画家・作家だけでなく映画・演劇界にも影響を与えたというのも納得。
ただ、自分程度の品格では、この濃すぎる作品に慣れるまでだいぶ時間がかかり、軽い気持ちでは読み進められなかった。

竹宮先生の「地球へ…」とともに少年愛を描いたこの作品は、少女漫画の歴史を変えたとまで言われる。それは間違いないと思うが、少女向けと思って手を出さない方が良い。
主人公が少年である二つの作品は、かたや宇宙を、かたや時間を旅する物語だ。
広大な宇宙を舞台とする「地球へ…」は夢見る子供たちへ、悠久なる時間の流れを耽美に描いた「ポーの一族」は長い人生経験を経た大人の方が味わえるだろう。

不老だが不死ではないバンパネラは、ただ生活をしているだけでも、吸血鬼というだけで命を狙われる。
優美な生活を送っているかのように見える彼らバンパネラの生活は、常に死と隣り合わせの血にまみれたものなのだ。しかし、優雅さと残酷さが奏でるハーモニーは、あまりにも透きとおっていて美しい。

エドガー達バンパネラが悠久の時を旅するこの作品。この作品自体も、萩尾望都が命を吹き込んだ瞬間からバンパネラと化し、何世代にも渡る人々の中を旅し、読み継がれていくのだろう。
『「不朽」の名作』の名の下に…。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-06-11 02:31:16] [修正:2011-07-04 02:05:02] [このレビューのURL]

PR


<<前の10件
12345

ポーの一族と同じ作者の漫画

萩尾望都の情報をもっと見る

同年代の漫画

ベツコミの情報をもっと見る