グリーンヒルのレビュー
6点 オカシューさん
漫画家も人の子である。
物語を作る時に自分の趣味を絡ませるとノッて描けるのではないだろうか。
古谷先生はどうもかなりの単車好きのようである。
別の作品でもバイク関係のエピソードをよく見かける。
想像するにこの作品もバイクやツーリングに先生がかなり燃えていた頃に作られたのであろう。(今現在もそうなのかも)
主人公の関わる恋人や仲間すべてがバイクでつながっている、そんな感じの作品です。
それがその時の先生の思い描く幸せのかたちだったのであろう。
(そうでないとバイク描くの大変だもの・・・)
ただ思い入れが強すぎた為かその影響で作品のデキはイマイチの感じがします。
あと先生の描く漫画は主人公がどれも人生とは何ぞやみたいな事を悩んでいるシーンが出てきます。
人生を笑い飛ばすような漫画を描きながら先生自身も自分の人生にどこか迷っているのであろうか。
所持巻数 全巻
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-08-20 19:24:11] [修正:2009-08-20 19:24:11] [このレビューのURL]
6点 電光石火さん
僕といっしょ、と同じ点数だが厳密に言えばグリーンヒルのほうが少しだけ上の点数をつけたい。
リーダーのキャラと不憫さにはどうしても笑ってしまう。作品の中で一番好きなキャラ。このキャラに救われた作品だといっても過言ではない。
全体を通して評価すれば、世間のほかの漫画と比較しても良作に入ることは間違いない。古谷作品としてはイマイチ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-04-15 21:01:23] [修正:2008-04-15 21:01:23] [このレビューのURL]
6点 朔太さん
古谷ギャグ満載で素直に楽しめる一方で、成り上がりたい発展途上の人間像がとても痛々しい。
容姿、学歴、育ちの格差に過敏すぎるほどのコンプレックスをグリグリ深堀りしてギャグにする。
最後は明るく締めてくれる号はありがたいが、時折冷たく突き放す号があって、その時は
ギャグ漫画なのに息苦しいことすらある。
最終話では、作中人物全員に明るい未来を感じさせる予感で仕上げてくれたので良作になったと思う。
人類最大にして最強の敵”面倒くさい”に打ち勝ち、立派な大人になりたいなあ・・。
がんばらなきゃな・・・。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-08-30 08:55:31] [修正:2014-08-30 08:55:31] [このレビューのURL]
5点 a6a6さん
グリーンヒルから古谷に入る人なんておそらくいないでしょうから思う存分他作品と比較してみると、
ストーリー、ギャグのキレ、キャラ、爆発力、どれを取ってみてもこの漫画は稲中や僕といっしょに及ばないんですよ。
だけどだからこそ、圧倒的なけだるさがこの漫画を席巻している。
古谷漫画には閉塞した状況でもがく若者という共通テーマがありますけど、稲中・僕といっしょは(もっと言えばヒミズやシガテラでさえも)ストーリーが面白いせいでリアルな絶望感がない。
けれどこの漫画の登場人物たちは終始退屈しているのが凄くよく分かるんです。
何せ生産性のある人間が一人も出てこない。
その負のオーラは読者にダイレクトで伝わってくる。物語を彩る負じゃなくて、正真正銘の負です。作中では"めんどくさい"とも呼ばれているアレです。
稲中読んで中学に戻りたいとか、イトキン達を見てホームレス生活に憧れるとかはあると思うんですけど、
この漫画を読んでグリーンヒルに入りたいと思う人は一人もいないでしょう。それがこの漫画の全て。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-03-20 01:15:11] [修正:2013-03-20 01:15:37] [このレビューのURL]
9点 ルカさん
さすが古谷実。
全3巻だけど読み応えはバツグン。
そして何より人間クサイ人間を描くのがうまい。
又、人間関係や心理描写の書き方も非常によくできていて、
マンガの世界の中にリアルな空気が満ち溢れている。
ちなみにコレはバイクマンガだけど、バイクが扱われるのは
稲中の卓球程度。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-02-26 20:19:21] [修正:2012-02-26 20:19:21] [このレビューのURL]
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