新吼えろペンのレビュー
7点 DEIMOSさん
「燃えペン」⇒「吼えペン」⇒「新吼えペン」へと至る作風の変容を進化ととるか、退化ととるかを考えるのは不毛だ。
初期の作風は、あくまでメタ漫画であった。その面白さは、漫画家の生き様を自虐的にパロディにする新鮮さだった。
一方、新吼えペンに突入すると、容易に推察されたネタ切れに伴い(これは作者のあとがき漫画でしばしば訴えられている)、「if」の儲け話と新キャラ乱発が話作りの主軸に変化。
実は、これは「こち亀」のネーム構成と同じである。
ただ、本作品がこち亀のように長期化できなかったのは、「漫画家縛り」という条件から抜け出せなかったからか。(こち亀はもはや警官漫画ではない。)
それとも、漫画というものを哲学することに本人が耐えられなくなったのか。(漫画は売れたものが勝ち、ということに島本本人が劣等感由来の葛藤を持っていたことは容易に読み取れる。)
島本の真の力が発揮できるのは、私メタ漫画のような気もするので、売れるかどうかなど気にせず、「アオイホノオ」で「地道に」熱い魂を訴え続けて欲しい。
我々島本信者は、それを追いかけるだけだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-09-14 00:13:28] [修正:2009-09-14 00:13:28] [このレビューのURL]
6点 朔太さん
漫画家の苦悩を中心に据えた前回シリーズよりは、楽しめた。
漫画家の苦悩は読者としては理解できても、共鳴もしないし自虐的であまり笑えない。
今シリーズでは、本来の「風呂敷を広げた架空の世界」が交えられて、漫画的な
お笑いテイストに仕上がった。
漫画家炎尾燃には島本和彦が投影されているのだろうが、今シリーズで十分書き尽くされたと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-06-13 11:09:35] [修正:2015-06-13 11:09:35] [このレビューのURL]
7点 ドルバッキーさん
相変わらず面白かったです。
ちなみにこの続編には幻の最終回が存在します。
幻の最終回を読んでみたいのですが、まだ手に入りません。
早く読んでみたいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-04-05 15:16:05] [修正:2012-04-05 15:16:05] [このレビューのURL]
6点 鹿太郎さん
GX誌上でのドッキリのような終了。
そしてすぐさまのリスタートには驚かされました。
やっていることや作品のテイストは無印の頃と変わらないんですが、お話がフィクションに寄り過ぎているような・・・。
以前は多少尾ひれがついていたとしてもモトになった出来事が見えてきたのですが、「新」になってからはそのあたりがいま一つかな。
特に最近のエピソードではリアリティが伝わってこない。
もちろん、抜群のハッタリ・異様なテンションなど島本節は健在で、十分すぎるほど楽しんではいるのですけどね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-04-20 15:29:26] [修正:2007-04-20 15:29:26] [このレビューのURL]