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7.57点(レビュー数:7人)

作者都留泰作

巻数6巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:2006年~ / 講談社

更新時刻 2010-12-19 02:39:24

あらすじ 沖縄を舞台とした近未来SF漫画作品。
主人公テルが、沖縄でイルカの生態を観察すべく奮闘するさなか、沖縄を巡る大きな事件に巻き込まれていく。

備考 「ナチュン」は、
沖縄方言で「泣く」を意味する動詞である。

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ナチュンのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全7 件

7点 punpeeさん

よく分からない面白さがある、沖縄海洋SF作品。

めちゃくちゃ高度そうな知識や理論が出てくるが、どこまでハッタリなのかギャグなのか、、、
それでも登場人物はいたって真面目なので、なんとなくワクワクさせられます。

作者曰く、
「キャラやシチュエーションで遊びながら、予測のつかないスピーディな展開をドッキングし、藤子F不二雄と大友克洋を合わせた様な漫画」

そう語る様に、初期衝動を感じさせつつも、セリフやキャラクター、展開や演出等、確かな漫画的技術も裏付けされている不思議な魅力を持つ作品です。

改めて他の方のレビューを読ませて頂いていると、
確かに、うん、
導入部の1巻は、名作に出会えたワクワク感に満たされましたね。

しかしラストの怒涛のカオス展開からも、完璧な作品とは決して思わないのですが、
確実に言えるのは、この作品はこの作者でしか描けない様なオリジナリティ、エネルギーに満ちているという事。
アフタヌーン好きなら通っておくべき良作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-05 21:08:55] [修正:2016-12-05 21:08:55] [このレビューのURL]

9点 玄米茶さん

夕暮れ、夜、朝、昼と、沖縄が香ってくるような景色である。海の中の風景もきれいで不思議だ。「不気味なもの」が不気味である。眺めていると気持ちがいい。

そんな世界のなかで、そこらへんに居そうなキャラ達による、なんとも不思議なストーリーが展開される。終盤は少々かけ足だったが、一貫して先が読めず、おもしろい。ちょっと説明しにくいおもしろさなので、ぜひ一読して頂きたい。とても個性的なマンガだが、意外ととっつき易いと思う。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-09 09:50:33] [修正:2011-02-15 00:38:37] [このレビューのURL]

6点 jdf54jさん

サスペンス調の導入部だけなら満点でもいい位引き込まれた。
天才数学者が事故で知能の大半を失うが、何故かとりつかれたように
イルカの撮影を始める。だれもそのビデオに興味を示さなかったが
その裏に人工知能を開発するための何かが隠されていると
唯一気づいた日本人研究者は人工知能開発の第一人者となるべく
イルカ撮影のため単身沖縄へ。そこにはろうあの謎の女の子が居て・・・

沖縄の人々との交流は正直楽しめませんでした。
ラストのオチもオカルトというかファンタジーになってしまい残念
中盤研究者の青年が悲惨な目に会うのだが、そこの展開は良かった
あと海ばっかり描いてる割に、絵柄なのか海が綺麗に見えない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-19 21:22:28] [修正:2011-01-19 21:24:06] [このレビューのURL]

10点 bamoraさん

難しいことや多少複雑なことを説明するとき、結論をいきなり言っても伝わりません。結論を理解するのに必要な情報を相手に与えて理解させた上で結論を伝えないといけません。このナチュンという漫画は近未来のSF作品としてスタートして、多少SFっぽい設定もあるけれどもそれほど遠くない未来が舞台で、しかも全体的にマッタリしていて、言うほどコテコテのSFではないな、というのが第一印象でした。そんな感じが2巻まで続きます。この段階で投げた人も多いかと思いますが、実はここまでの流れは全て布石です。実に長い布石です。ですが、この布石はその後の展開を理解する上で必要不可欠ですから、この1巻2巻がなければ3巻以降が楽しめないのは明確です。
 なんだか僕の説明も前ふりが長くなりましたが、結論を言うと、この漫画はコテコテのSF作品です。3巻以降に怒涛の急展開があります。物語の序章で主人公を沖縄に走らせる原因になった天才教授のレポートに隠された謎をめぐって色々な人たちが、漸く、3巻にして漸く、動き出します。怒涛のように動き出します。世界を揺るがす展開がまっています。
 あと絵について。あれを全部一人で描いているっていうのはすごいです。アシスタントいないみたいです。絵は多少雑ですが、背景の描写に並々ならぬ努力を感じます。
 SF漫画といえば海外でネビュラ賞だかヒューゴー賞を唯一漫画作品で受賞したウォッチメンとかがありますが、あれより何倍も面白いです。僕の中でナチュンはネビュラ賞受賞作品超えてます。
 都留先生!ラストに向けてがんばってください!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-11 17:11:21] [修正:2010-01-11 17:11:21] [このレビューのURL]

7点 フクポルさん

<所持歴:全巻。現在は売却>

読むのに結構時間がかかりました。
というのも、サラッと読んでもストーリーが頭に入ってこない。
ジックリゆっくり読むことをお勧めします。

1コマ1コマが結構描き込まれているので、全体的に見辛く重い印象はあります。
まぁ直ぐに慣れますが。

SFっていうと、宇宙・ロボット系(古くはヤマト、ガンダム)や
サイバーなもの(攻殻機動隊)しか頭に浮かばなかった自分に、
また一つ新たな扉を開けさせてくれた作品です。


この作品に対して「夢中になって読みふける」という表現は、
微妙にニュアンスが違う気がしないでもないですが、
結果的にそういう状態になってたので7点にしときます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-03 23:30:43] [修正:2010-08-13 16:26:34] [このレビューのURL]

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