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6.33点(レビュー数:3人)

作者こせきこうじ

巻数14巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1991年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:41:22

あらすじ 野球が大好きだがド下手な山田太一は、少年時代から憧れたセントラル・リーグのお荷物球団・アストロズに入り、三原脩と優勝を目指す事を夢見る。そんな彼の闘志が、アストロズに奇跡を呼び起こす・・・。

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ペナントレース やまだたいちの奇蹟のレビュー

点数別:
1件~ 3件を表示/全3 件

面白いです。

双子の兄弟の山田太一と山田泰二が主人公なのですが、この二人が同じ球団に入団し、腐りきった球団を変えていくという漫画です。

お兄ちゃんの太一は何をやってもダメなやつだった(セリフもほとんどひらがなでこいつ本当に18歳か?と思える描写が多々あります)んですが、努力と根性でめきめき力をつけていくところが熱いです。
一方で野球エリートの泰二もそんな兄貴に感化されながら成長していきます。

当初ダメ兄貴だった太一を入団させたり、太一がプロ1年目でホームランを量産したりと、「ありえねーだろ!」という描写もありますが、絵がギャグっぽいのでそこまで気になりません。

ただ私が最も面白かったのが矢島選手のエピソード(かなり序盤)であるため、その後は失速感が否めませんでした。
後半に出てくる悟空のコピーみたいなキャラも飄々としすぎてしゃくにさわります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-19 17:26:48] [修正:2012-08-19 17:26:48] [このレビューのURL]

7点 CHAIRさん

スポーツ漫画の中でも野球はあり得ない設定を持ち出しがち。
古い時代には侍ジャイアンツ、アストロ球団、巨人の星など
あり得ない魔球や超人的な能力をもった主人公がうようよいたわけだが、
90年代にはそういった漫画は鳴りを潜めていた。

この作品はある意味ではそういった野球漫画の対極にあるが、
主人公の人間離れした能力はしっかりと持ち合わせている。

それでいて、他のどんな野球漫画よりも泥臭く、
それが読む者に何かを残す。

そんな漫画。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-10 20:52:00] [修正:2012-03-10 20:52:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

中日時代の落合、北別府、亀山、伊藤智仁などなど…90年代前半に活躍した往年の
プロ野球選手が実名で出ており、またちょうど少年ジャンプ黄金期と重なっていることも
あり、当時野球少年だった20〜30代の世代には幅広く読まれていると思われる作品。

内容は「努力・友情・勝利」三拍子そろったスポーツ(少年)漫画の王道的展開。
野球理論やキャラの過去エピソード、セリフに至るまでなど小難しくなりそうな箇所は
極力単純明快に描かれており、上でも書いたがまさに家で漫画読むより外で野球やるのが好きな
野球少年のためにあるような作品作りをしている。
そういう面では現在のジャンプ読者でも小学校低学年ぐらいの層までが抵抗なく
歓迎されるだろうが反面、理屈を受け入れてしまうそれ以上の年齢層にはキツイかな。

ただ熱い場面はしっかりと描かれてあり、キャラ達がよだれ鼻水垂らしながらも奮闘し、
勝利を勝ち取る姿は現在の少年誌のスマートかつカッコよさ、センス第一なスポーツ漫画を
読み慣れている人に新たな見方を提示してくれるかもしれない。主人公がピッチャーやりだした
辺りから少々パワーダウンした印象を受けたが、きっちり1シーズンで連載終了しているので
そこまでグダグダせず量的にもすっきり読める。

矢島の引退試合が個人的なベストシーン。
ベタなんだけどここだけはいつみても泣ける。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-07-04 00:15:07] [修正:2008-10-13 00:31:54] [このレビューのURL]


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