GOGOモンスターのレビュー
7点 chunya0816さん
今こうしてレビューを書こうと、必死で考えているのだが何も思い浮かばない。
“薄い”作品なのか?
ー違う。450ページ全コマに意味がある。
“難しい”作品なのか?
ーそれも違う。セリフも少ないし、マコトという我々に近い存在のキャラクターがナビゲーションしてくれる。
一言で表すなら『こどもの頃感じた恐怖』。
あの恐怖を、文字にして、絵にしたら、GOGOモンスターになった。
視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚はアテにならない。
どうか第六感で読むことをオススメする。
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[投稿:2012-04-24 11:35:21] [修正:2012-04-24 11:35:21] [このレビューのURL]
6点 コステロガーデンさん
朝日小学校に巣くう反成長という名のモンスター。
この作品で、作者の
純粋で無垢な頃への憧れに似た執着心と、
無明で汚れた大人の世界への強い恐怖心とが
垣間見れたような気がします。
ただ、このシュールな作風で、計450ページというのは
正直つらいものがあります。
定価も必要以上に高いですしね。(定価2500円+税)
松本大洋ファンなら
一度目を通してもいいかな?くらいの作品です。
◇この作品の個人的価値=全1巻で 1100円也。
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[投稿:2005-07-23 12:29:20] [修正:2005-07-23 12:29:54] [このレビューのURL]
6点 ごまあぶらさん
眼にするのが難しいですよね。
ファンなら買いでしょうけど、ただの漫画好きなら買うには高すぎるし、ファンが買うから古本屋には出回りにくいし。
で、中身はやっぱりというか、裏切らないというか、「松本大洋」でした。
十分に値段の価値はありますよ。
でも、大洋作を全部見た人にとっては似かよった感じですし、初見には向かないですねぇ
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[投稿:2005-05-19 16:46:44] [修正:2005-05-19 16:46:44] [このレビューのURL]
9点 団背広さん
個人的に最もフェイバリットな松本大洋作品。
この細やかで鋭いテイストは、たまに放送しているNHK教育のドラマに似ている。
小学生のころ、サンタクロースを信じていなくても妖怪や幽霊を信じていた人は多いと思う。
でも、成長するにつれみんな妖怪や幽霊すら信じなくなる。もしくはそんなものをあまり気にしなくなる。
そうして誰もが純粋な子供であることをやめ、人間の日常を生きていく。
ちょうどその時期、子供の心が移り変わる転換期を、松本大洋がお得意のセンス・オブ・ワンダーを全開にして描いた漫画。
昔目に見えない「何か」を信じていた人に、是非読んでもらいたい作品だ。
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[投稿:2005-05-18 22:24:35] [修正:2005-05-18 22:24:35] [このレビューのURL]