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5.75点(レビュー数:8人)

作者藤原カムイ

原作寺島優

巻数12巻 (完結)

連載誌コミックバーガー:1988年~ / スコラ

更新時刻 2010-11-11 00:16:18

あらすじ 邪馬台国の女王卑弥呼が君臨する時代。
熊鬼山で神仙術を繰る少年ライカは、ある時少女壱与と出会う。(ていうか水浴び中に裸をのぞいちゃった)やがて邪馬台国の女王として祭り上げられて行く壱与。
国造りに惹かれたライカは、幼馴染のオタジ・ウツキと共に山を出、狗奴国に辿り着きました。
そこからライカの出生の秘密も絡み、成り上がりストーリーがはじまる。

備考 スコラ「普及版」--- 全21巻(絶版) 
角川書店「凍結版」--- 全15巻

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雷火のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全8 件

7点 臼井健士さん

[ネタバレあり]

藤原カムイ先生の「ロトの紋章」と並ぶヒット作です。この頃から画力にしても構成力にしても魅せかたにしても一流ですね。

舞台が「卑弥呼の死の直前の邪馬台国」というのが思い切った設定だし、珍しい。確かに謎の部分だから自由に描ける利点はあるだろうが、かと言って余りにも世界観を壊してしまっては「竜頭蛇尾」に終わってしまうことだろう。
「忍術」と「仙術」の中間とも言うべき「神仙術」の使い手たちが繰り広げる戦いは、戦略にしても戦術にしても武器にしてもまだ未熟な「古代」を全く意識させない迫力。
そして最大の難敵にもってきたのは当時の邪馬台国が親交を結んでいた大陸の超大国・魏から派遣された張政。
本国から遠く離れたこの国で自身の野望を叶える王にならんとする。
その権力欲たるや凄まじく、特に祖国の魏が滅亡した後は故郷も失いもはや後戻りも出来なくなったことで暴走に拍車がかかる。
主人公たちと同じ「神仙術」を使う手下を従えて、不気味な行動を次々と起こす。そして手下のしぶといことこの上ない。
とにかく何度も倒したかと思わされるが、その度に立ち上がって来る。ほとんどターミネーター(笑)。

張政との最終決戦では壱与と身も心も結ばれた雷火は、意識の世界でなんと宇宙にまでも飛び出して戦う。
もはや古代邪馬台国が舞台であることすらも超越した。スケールの大きな戦いも見事に描き切っている。
巻末の設定資料の細かさに「この世界観の構築」が裏付けされる。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-10-13 12:55:07] [修正:2013-10-14 10:08:26] [このレビューのURL]

5点 朔太さん

ライカという少年を通して、邪馬台国時代のロマンや政略的
策謀を楽しませてくれました。邪馬台国を背景にしただけで、
道具や衣食住等相当の制約ができてしまう中で、神仙術を
駆使することで、窮屈さがなくなりました。

しかし、やはり沸き立つような盛り上がりは一度として
見せずにエンディング。何となく読み流した印象でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-17 04:47:50] [修正:2016-09-17 04:47:50] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

[ネタバレあり]

有名なロト紋は合わなかったけどこの作品はバトルファンタジー
として面白かったです。
画風もこの時代に人に対しては
合ってましたね。丁寧ですし
とんでもなくファンタジーバトルですが意外に
当時の世相など史実要素も抑えていて、邪馬台国末期から大和時代への移行を解釈していたのは驚きました。主人公が神武天皇になるのを暗示していたのは唸りましたね。ヒロインが
あの有名な卑弥呼の後継者で彼女もまた有名な
壱与ですがこれも可愛く描いて上手く絡めて
いたかと。他にも張政や難升米など意外に史実人物も出てきます。

国取り物語的に先が気になるストーリーも良かったです。
最後主人公とヒロインがとんでもない形でパワーアップ行為
をしたり、スケールがデカすぎるラストバトルになりましたが、
これも神話的なものだと思えば許容出来ますし、インパクト
がありました。

ただ欠点としては巻数が通常本だと20巻越えるのに
途中からゆっくりなんですよね。そんな主人公達が
冒険しているわけでもないのにダラダラしてる感じで。
脇キャラのバトルもやたら濃く描く。
敵キャラがなかなか死なないでしつこい印象があります。
最後はちゃんと畳みましたが。巻数的は半分くらいに
絞れたかなと。総じて隠れた良作だとは思います。




ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-10-13 08:49:50] [修正:2013-10-13 08:49:50] [このレビューのURL]

0点 sin00さん

 他の同氏の作品で実感したがキャラデザインであったりコマ割りであったりと同氏の漫画が好みでないようだ.

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-19 02:57:40] [修正:2012-02-19 02:57:40] [このレビューのURL]

7点 森エンテスさん

今は亡きコミックバーガー誌において、『アタゴオル』と並び立つ代表作で、日本の弥生時代の歴史を土台にしたファンタジー作品。

忍者の原型が描かれており興味深いです。

悪ガキ時代の仲間たちとの絆もあり、敵キャラクタ達にも様々ドラマがあり、骨太な作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-23 22:10:47] [修正:2011-02-23 22:10:47] [このレビューのURL]

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