コダマの谷 王立大学騒乱劇のレビュー
5点 トトさん
『コダマの谷』『フクちゃん旅また旅』の2本を収録した著者の第一作単行本。
『コダマの谷』
王立大学始まって以来の秀才と、その才能に目をつけた王子のドタバタ?劇。
絵、雰囲気などはやはり素晴らしいが、ただこの作品に関してはストーリーが分かりにくい。
登場人物たちがそのへんの事情をうまく語れていない(または作者が語らせていない)のが響いている。
ただこれが「群青学舎」へと通じると考えれば、才能の片鱗を見せてくれていると思う。
『フクちゃん旅また旅』
フクちゃんとそのパパが世界中を旅してみる話。
一つ4ページという短いページ数で独特の世界につれていってくれる手腕は見事。
旅に出たくなります。
長編書いてくれないかな。。
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[投稿:2009-01-17 11:55:16] [修正:2010-07-23 11:52:18] [このレビューのURL]
5点 ITSUKIさん
現在「Fellows!」で「乱と灰色の世界」を連載中の入江亜季先生の過去作品。
「コダマの谷」はとにかく絵が白いです。自分は絵が描けないのでよくわかりませんが、同人であれだけかければ凄い方・・なのでしょうか。
でも同作者の「群青学舎」「乱と灰色の世界」と比べたら格段に下手で、読みづらかった事は確かです。
ヨーロッパ風の世界を舞台とし、主人公・ライダーはじめとした多くのキャラクターが登場するドラマですが、絵の未熟さもあって誰が誰なのか少し混乱する事もあり、ストーリーがすっと頭に入ってきませんでした。
時々気合いの入っているコマもあり、そこの部分は流石だなと思います。
単行本の後半に少し収録されている「フクちゃん旅また旅」の方は「ぱふ」に連載された作品の為か、トーンの量も多く、線も安定しています。
背景の描写にも力がはいっていて、「コダマの谷」よりかなり短いのにこっちの方が個人的に好きです。
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[投稿:2010-03-14 23:03:00] [修正:2010-03-14 23:03:00] [このレビューのURL]