「ぐれいず」さんのページ
- ユーザ情報
- 1988年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 33710
- 自己紹介
- 趣味は偏りますが、なるべく実のあるレビューをしていきたいと思ってますのでよろしくお願いします。

6点 嘘喰い
カイジとライアーゲームの絵をどうしても受け付けられなかった私が、それらに代わる純粋なギャンブル・心理バトル漫画として期待した作品でした。
序盤でこそ裏社会とギャンブラーたちの狂った様子、「命を賭ける」という緊張感が伝わってきましたが、中盤からは少しがっかり。
「何これ、格闘漫画だったの」的な肉弾戦、まるで幻〇旅団か護〇十三隊のような賭博組織の登場には少し疑問が残りました。
それでも「立会人」・「號奪戦」・「屋形越え」など賭博に秩序と規則をもたらした点においては新しさがあるかと思います。
肝心のゲーム描写はと言えば、常識の範疇を越えたトンデモなイカサマが連発されますので、ライアーゲームのように読者は推理することは難しいです。台詞を熟読し、ページを凝視してもこちらの思考が追いつかないことも多々あります。
ただ、立会人たちの台詞回しや立ち回りは惹きつけられるものがあるし、焦って苦しんでる人間の顔は文句なく上手に描かれています。
これからもっとギャンブル的に面白い展開になることを期待して、6点です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-12-23 01:17:11] [修正:2009-12-23 13:24:09] [このレビューのURL]
7点 ヴィンランド・サガ
10世紀前後、イングランド侵攻のために戦ったヴァイキング達を描く歴史・戦争漫画。
以前マガジンでの連載を読んで、思い出したようにアフタヌーンに移ってからの単行本を読んだのですが、序盤とは見違えるような面白さになっていて驚きました。
序盤は主要人物の情報・背景には殆ど触れられていません。必然的に読者は頭に疑問符を浮かべながら読み進めるわけですが、途中に過去編を挟むことでスピード感を伴って主人公トルフィンほかアシェラッドたちの過去が明らかになり、読み易さが段違いに増します。
アーサー王伝説やキリスト教さえも巻き込み、男臭い戦の描写の中には、この漫画の軸となる作者のメッセージも込められています。
時代背景の捉えにくさ、「ヴァイキング」というものへのとっつきにくさはあるものの、神話や伝説、北欧の歴史など、この手の話が好きな人には堪らない出来になっています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-08-09 18:06:42] [修正:2009-12-10 20:03:52] [このレビューのURL]
7点 ファンタジスタ
私が一番好きなサッカー漫画なのですが、万人に勧められるかというとそうではないです。
一応リアルなサッカー漫画という認識は得ていますが、「ファンタジスタ」のタイトルが示すように、スーパープレー、観客をワクワクさせるプレーは基盤としてあります。
ですが、それを補う戦術論は充実しており、心情描写も極めて緻密です。
また、サッカーを「魅せる」描き方が非常に上手く、主人公たちのプレーに感動することも多くあります。
では何が勧められない理由かと言うと、この漫画は言ってしまえば「日本VSイタリア」なんですよね。
作者がイタリアサッカーが大好きで、「強いイタリア」を日本と同じくらい気合を入れて描きたいというのは伝わってきます。
それは序盤からこの漫画のテーマとしてあるので、バランスが悪いとかイタリア贔屓だとは言えません。
しかし純粋に「高校サッカーの漫画を読みたい」、「主人公をはじめ日本チームの成長を見たい」と考えている人には感じ方が違ってくるかもしれません。
主人公の成長と同時に「イタリアサッカー」が中心にあることを念頭に置いて読むことが必要な漫画です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-08-11 18:15:51] [修正:2009-08-11 18:15:51] [このレビューのURL]
6点 遮那王義経
平安から鎌倉にかけての源義経をテーマとした歴史漫画。
漫画的要素は少なからずありますが、基本的に史実には忠実であり、それでいて現代的な考え方を排除し、純粋にその時代に入り込んでしまうような印象を受けました。
義経についての伝説は多々ありますが、その中でも「義経は二人いた」という冒頭から始まる初期の頃には感心させられっぱなしでした。しかし最近はどうも展開の進みが遅く、引き伸ばしを強いられている感が強く、足踏みしているように思えます。発想は素晴らしいので今後、後半の展開に期待しています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-01-15 01:32:00] [修正:2009-08-11 17:23:01] [このレビューのURL]
7点 けいおん!
アニメで軽く社会現象を起こした軽音部漫画。
女子だけの軽音部が仲良く部活する様を描いた作品。
らきすた+BECKなどとは口が裂けても言えないほどストーリー性に長けているわけではないが、そんなに低い評価を下されるものでもないかと。単純に読んでいて楽しいし、思わず噴出してしまうシーンなんかもあった。
他作品を引き合いには出したくないが、何度でも読み返せる『日常』がある点で言えば、オタク要素満載の「らきすた」より「みなみけ」の方が近いのかなとも思ったり。
おそらく楽器好きの作者が女の子+ギターやベースといった構図に惹かれて描いた趣味の要素が多いのだと思う。
「萌え」という概念が音楽漫画には不必要、あるいはこういう体の漫画にはいいかげん嫌気が差したのであれば最初から読まないことをお勧めします。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-06-23 01:40:15] [修正:2009-06-23 01:40:15] [このレビューのURL]
7点 真月譚月姫
こういう他メディア原作のコミック版ていうのは大体がクオリティ落ちてしまってつまらなくなるか賛否両論分かれるのですが、この月姫は上手く原作の雰囲気を損なわずに描けているのではないでしょうか。
ゲームでの要点を押さえつつ、絵にも違和感がなく漫画で魅せることも忘れない。オリジナルストーリーも無理なく組み込んでいて、原作をやっていない人も、既にプレイした人も楽しめる作品。
ただ誰でも楽しめるわけではなく、依然としてTYPE-MOON作品は何の予備知識もなく飛び込むと「こいつ何言ってんの」的な痛い目を見ることもあります。逆に他の作品も読んだりプレイするとよりいっそう理解が深まって楽しくなれます。(月姫原作は現在入手困難ですが・・・
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-04-07 00:45:46] [修正:2008-04-13 17:50:41] [このレビューのURL]
5点 怪物王女
線の細いキャラクターがチェーンソーやら斧やらを振り回して敵をなぎ払う。軽いノリでエグい事をやってのける、それがこの漫画の醍醐味ではないかと。ストーリー自体つまらないという訳ではないんですが、1話完結の話が多いためかあまり進展を感じられないというのが正直なところ。
まだ連載中ですし今後の展開でまた評価を改めるかもしれません。(月刊はやはり進みが遅い・・・
ゴス王女・犬耳フェチは迷わず読みましょう。満足できます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-04-07 00:26:22] [修正:2008-04-07 00:26:22] [このレビューのURL]
5点 ハヤテのごとく!
同棲や居候の話は既に多くあったが、執事となると斬新。主人公のハヤテやナギ、マリアだけでなくあれだけ大勢いるキャラの個性を描き分けているのは見事です。
そのキャラもストーリーもまずギャグありきで、そのギャグも万人受けするようなものではなく流行を取り入れたコアなものが多く、わかる人からしたら思わずニヤニヤしてしまうのですが、元ネタを知らない人からしたら寒くなってしまうわけです。(その点は久米田作品と似てる気が)私は好きなので路線を変更してほしいとは思いませんが、やるなら徹底的にやってほしいですね。
少年誌に掲載されていますが、割と大人向けなのではないかと思います。アニメも深夜34時と呼ばれるなど、意外と対象年齢は高めなのかもしれません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-01-13 00:25:32] [修正:2008-01-25 00:31:42] [このレビューのURL]
6点 ホイッスル!
作者は「サッカー漫画ではない」という風な主張をしていますが、サッカー漫画としても良質かと。
キャプテン翼はじめ他のジャンプ漫画のような必殺技の類は全く登場せず、チームワーク、戦術、トレセンなど現実的で納得のいく要素が詰まっています。
序盤は主人公達が一生懸命練習し、相手の技を盗み、成長していく姿が見ていて気持ちよかったのですが、尺の関係か作者の都合からか、終盤に近づくにつれてありえないような展開が多くなったのが残念です。現実性を貫くのであればもう少し長い目で続けてほしかったです。
キャプテン翼がサッカーを始めるきっかけになるのであれば、ホイッスルはサッカーをしている小・中学生に呼びかけるものが大きいのかと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-01-21 03:22:12] [修正:2008-01-21 03:22:12] [このレビューのURL]
6点 DEATH NOTE
わかり易いながらも奇を衒った発想と各キャラの心理戦の攻防には素晴らしいものがあると思います。こちらの理解が追いつくのに少し時間がかかりますが、意図を読み取れた時は快感を憶えるほど。
しかしそれが通じるのも6巻まで(正確にはLの死まで)で、Lの後継者という発想を含めてクライマックスに近づくにつれ、無理やり完結させようとしている感が否めません。単に読むのに時間がかかって疲れてしまう、悪い意味で期待を裏切る展開になってしっまたな、と。
前半部と全体の画力には非の打ち所がなく、あまりにテーマも過程も難しい漫画なのであまり文句は言えませんが、もっと時間をとってでも後半の内容を充実させてほしかったです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-01-15 02:16:50] [修正:2008-01-15 02:23:34] [このレビューのURL]