「south」さんのページ

総レビュー数: 24レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年05月13日

[ネタバレあり]

原作者・山田風太郎独特の世界観であるエログロ・登場人物が次々と無慈悲に死んでいく非情さ、またそうした異常の中に正常を描く巧みさが忠実に再現されている。
原作にかなり近いものの漫画独特の臨場感があり、原作とは一味違う面白さがある。

些細な油断やちょっとした情報不足が原因で屈強な登場人物たちがどんどん死んでいく。このキャラはもう少し活躍できそうとかあのキャラは好きだから最後まで生き残って欲しいなどという期待が次々に裏切られていくのがまたなんともいえない面白さを引き出している。死に際の登場人物たちが考えたであろうことに想像を巡らせながら読むと物語に深みが出る。

争いがある程度進み、人数がかなり減ってきたところで争いが始まる前の20人の話が語られる。それぞれの集落での日常を描いたなんでもないものなのだがそれまでの本編との落差からか妙に物悲しくなってしまう。

絵に独特な艶がある。女性が髪留めを挿す仕草や着物で口を隠す仕草などに色気があるのには驚いた。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-05-24 09:08:34] [修正:2008-05-28 09:15:22] [このレビューのURL]

(10巻まで読了)
絵は魅力的で設定や伏線も興味を引かれるものがあるのだが今一つ作品として惹きつけられるものが無い。

扱うテーマが人の生死や過去のトラウマなど結構重いものがあり、登場する能力者たちも強烈な個性をもつ者が多いのだがどうにも印象が薄い。恐らく人物の性格や事情の描写がそれほど深く掘り下げられていないのが原因ではないだろうか。絵も上手いとは思わせるのだがここぞというときの場面では物足りず、読み手にグッと迫ってくるようなコマが無い。

読んでいて面白いのだが続きがそれほど気にならない、そんな作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-27 08:37:38] [修正:2008-05-27 08:37:38] [このレビューのURL]

(95巻まで読了)
これほど長く続いて飽きが来ない漫画も珍しい。2008年でついに1000話を突破したとか。

当初の作調は主人公である荒岩一味を中心に据えた物語が多く、一味が人間として出来すぎているせいか人間ドラマとしてはそれほど魅力的ではなかった。
しかしながら一味が一歩後ろに下がり息子のまことや部下の田中、その他様々な登場人物の人間模様を中心として話を描き出してからはとても面白くなってきた。長所と短所を併せ持つ人物たちの成功あり失敗あり、笑いあり涙ありの生き生きとした表情を見ていると心が温かくなってくる。
料理もそうした物語に程よく華を添えている。

扱う料理も料理は苦手という人でも作れそうなものから年季の入った専業主婦(夫)でもてこずりそうなものまで種々様々なものがあり、読めば作りたくなってくるものがいくつも出てくる。各料理に簡略なレシピがついているので実行に移しやすい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-27 08:24:32] [修正:2008-05-27 08:24:32] [このレビューのURL]

(8巻まで読了)
絵が非常に上手く、特に戦闘シーンでの描写は緊迫感がある。

話の展開がかなり温い。主人公兄弟(特に弟)が無茶苦茶やるのだがなんだかんだで生き残ってしまう展開が何度も続く。
幕末を舞台にしている筈なのに登場人物たちの考え方がかなり現代に近く、時代小説や大河ドラマが好きな人には恐らく物足りない可能性が高い。

ストーリーを楽しむというよりキャラクターが活躍するのを楽しむ漫画という感じ。少なくとも本格時代劇漫画とは言えないだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-22 16:18:08] [修正:2008-05-22 16:18:08] [このレビューのURL]

(4巻まで読了)
登場人物の行動が理解できない。
ストーリーを進めるために無理矢理理由をつけてキャラを動かしているような不自然さが常につきまとう。

絵は上手く設定は面白いと思わせるものがあり、幕間に作中の世界観や造語を説明する頁を割くなど細やかな配慮が見られるのは良い。

登場人物に感情移入できないせいか今一つのめり込めなかった。
もう少し活き活きとキャラを描ければ化けたと思う惜しい作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-15 20:20:08] [修正:2008-05-15 20:20:08] [このレビューのURL]

扱う料理に身近なものが多いので美味しそうな絵とあいまって読んでいるうちに実際に食べたくなってくる。

毎回の流れが料理にまつわるトラブル発生→料理で決着でストーリー性は殆ど無いが、料理に関連した描写だけならば十分良作の部類に入ると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-15 06:10:42] [修正:2008-05-15 06:10:42] [このレビューのURL]

9点 寄生獣

読み始めると世界観に引き込まれ一気に読み進めてしまったほど面白かった。

テーマとして重いものがあるもののそれを物語の主筋とはせず、あくまでも非日常に巻き込まれてしまった主人公の視点で描かれているのが良かった。
主人公に変にヒロイズムを持たせなかったのも好印象。

鬱々とした展開やグロテスクな描写がよく出るので人を選びそう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-05-15 03:43:56] [修正:2008-05-15 03:43:56] [このレビューのURL]

(5巻まで読了)
青年誌での連載でもそれほど違和感が無さそうな内容。
少女漫画だということで敬遠せずに読んでみて欲しい。

キャラの心理描写が非常に上手く面白い。
少女漫画を読んでいると男があまりにも完璧で悟りすぎていて「そんな男いないって・・・」と突っ込まずにはいられないような演出が頻出するがこの作品には殆どといっていいほど無い。むしろ男の欲望を暴走させ気味な嫌いさえある(鼻血出しすぎです)。

桃井(入れ替わり後は上原)の性格がわがまますぎて魅力的なキャラに見えないので作品に今一つのめり込めない。

話の締め方が非常に難しそうな展開になってきている。
最終的な評価はそれによって大きく変化しそう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-05-15 03:21:48] [修正:2008-05-15 03:21:48] [このレビューのURL]

7点 WORKING!!

(4巻まで読了)
画力は安定していて可愛らしい絵柄が魅力的。

腹を抱えて笑えるというわけではなくストーリー自体が面白い。
各話でオチをつけ4コマの体裁を取ってはいるが基本的に多くの話は繋がっていて連続して読める。

同じネタがシチュエーションを変えて繰り返されているのだが少しずつキャラを取り巻く環境が変化していくので、4コマ漫画としては珍しいことに続きが気になる内容。

下ネタなどの極端な展開に脱線することがないので安心して読める作品であるのが嬉しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-13 19:32:09] [修正:2008-05-13 19:32:09] [このレビューのURL]

4点 B.B.Joker

クセのあるキャラ(美形だがどこか抜けている男、女顔に悩む少年、何を考えているのか分からない彼氏とそれに悩む彼女、謎の生物etc)が織り成す4コマ漫画。

単発ネタは少なく設定付けが既になされているネタが中心なので気に入った設定があれば安定して笑えるのが良いところ。

ネタ切れ・描き手の能力不足からか分かりづらい・面白くないネタが随所に見受けられるのが残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-13 04:38:38] [修正:2008-05-13 19:11:15] [このレビューのURL]

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