「igami3」さんのページ

総レビュー数: 10レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月10日

漫画の筆者は、読者に対して何らかのメッセージを
伝えようとしている場合が多いが
この作品からはメッセージ性が非常に強く感じられ
駿さんの表現力には驚かされた

またストーリー構成も非常に上手く、画力も十分なので
漫画としては完成された作品の1つだと思う

しかし、メッセージ性が強すぎるのが逆に悪い点でもあった
これは好き嫌いではあると思うが…
駿さんは意見をしっかり持ちすぎている方で
この作品から読み取れるものは「こういう考え方・生き方もあるんだよ」
というささやかなメッセージではなく「こうあるべきだ!!」といった
駿さんの主張の押し付けのように感じられた
クライマックスのナウシカの力強い発言からは特に

また、エピローグで筆者自身も書いているが
語り足りないと思う部分も多く、疑問が残ることは多々あった
これが相まって、筆者の、悪く言えば“自己満足”に拍車がかかり
丁寧に作り上げられた世界観を100%活かしきれてないように思える

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-25 12:24:38] [修正:2010-02-25 12:26:23] [このレビューのURL]

ガモウさんの少年漫画を揶揄した作風が独特で面白い
少年漫画では主人公が“気合”や“根性”などで逆転するという
場面が多く、そういう作品を読んだとき
説明のつかないご都合主義に萎えることがある

ラッキーマンの“ラッキー”とは
そのご都合主義をネタへと昇華したものである
なので
ギャグ漫画のノリで展開する最序盤よりは
緊迫したバトルが多くなるさっちゃん編辺りで
よりラッキーのシュールさが増し独特の味わいを持つ

とは言え、戦いの結末全てをラッキーで済まされたのでは
全16巻を読み切ることはできないと思うだろう
そこで読み進める意欲を助けるのがサブキャラたちの魅力である

序盤のクラスメイトは勿論、数多くの敵キャラ、味方キャラ
ほぼ出番が無い、修正マンやスペードマンたちもインパクトは抜群である
これらのサブキャラが量産された中盤が最も面白いと思う

ただし、終盤は中盤の内容を繰り返しているだけのようにも見え
中盤に登場したサブキャラたちの活躍を楽しむだけの
内容になってしまっているのが残念

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-30 10:08:13] [修正:2010-02-20 15:40:58] [このレビューのURL]

ラオウ戦以降が蛇足という声が非常に多いのが心外である
後付け設定とは言え、きっちり筋が通っているし
伏線の回収のしかたが上手いと思った
何より成長したバットとリンを描く意味で
帝都編以降は非常に重要な役割を果たしているのではないだろうか

ラオウ戦までのようなアツい闘いや展開は少ないが
是非最後まで読んでいただきたい

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-10 03:42:20] [修正:2010-02-01 19:54:15] [このレビューのURL]