「drop it」さんのページ
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- 子供の頃からこの年まで、病気のときも元気なときも、飽きずにずっと読み続けている漫画って、ほんとに奥が深いなーと思います。

7点 寄生獣
みなさんレビューされている作品ですので、私も。
私にとっては、一旦読み始めると夢中になって読みふけってしまうような漫画。
多少(?)グロテスクな場面もありますが、描かれている情景自体は北斗の拳やうしおととらに比べればまだおとなしい方です。ただ、この作品が他のグロテスクな描写のある少年漫画と大きく違うのは、非常に“日常感”が漂っている点です。何気なく暮らしている普通の家にふらっと殺人犯が入ってくるようなおぞましさ。作者の描く絵は、そういった日常と共存するが故に際立つ残酷さを強く感じさせます。
話し全体もよくまとまっていますし、絵も見やすくきれい。読んでいてとても面白く良作です。ただ私にとっては面白い以上の強い感動はありませんでした。何かを教えてもらった、という感じでもありませんでしたので、7点です。
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[投稿:2010-11-23 19:29:57] [修正:2010-11-23 19:29:57] [このレビューのURL]
7点 G戦場ヘヴンズドア
「漫画」を題材にした漫画では、トップクラスの面白さではないでしょうか。
この作者は一枚絵を並べているような漫画の描き方をされるので、動的なシーンの多い作品には正直あまり向かないと感じているのですが、当作品においてはその描き方が登場人物の心情を訴えかける力強さにつながっていて、迫力を感じさせる良い効果をもたらしていると思います。
登場人物と同じような生き方をしたい、とは思わなかったため、個人的に共感度は低いですが、まるで中世の彫刻家や画家のような彼らの情熱というか真剣さが凄まじく、感動を憶えることは間違いありません。
終わり方も素晴らしく、間違いなく良作です。
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[投稿:2010-11-23 19:01:03] [修正:2010-11-23 19:01:03] [このレビューのURL]
10点 プラネテス
この作品についてのレビューを読むと、同じ表現でも人によって様々な受け取り方があるんだと分かってとても興味深いです。
私にとっては人生に影響を与えた名作。
絵柄が好みだとか4冊で完結するちょうど良い長さであるとか細々とした理由もありますが、私が感動を覚えた最大の理由は、この作品が人のあるべき生き方を訴えてかけていると感じ、またそこに強く共感したから。主人公ハチマキの生き方が、まさにそれを体現しています。
閉鎖され他から隔絶した個が、他と接触することで属している全体を認識し、再び“全体の一部としての”認識を持った個(個でありながら常に全体でもあり得る)に回帰するという。この主張は、古くは釈迦の仏法思想に、今で言えばベストセラービジネス書スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」と通じるものでしょう。
ちなみに私(というかみんな?)にとっての最重要ポイントは・・・ゴローがハチマキにスピーチを任せるきっかけとなったセリフ。あそこでハチマキが虚ろになりながら言った一言こそ、この作者が言いたかったことじゃないかなあ。
真理だと思います。
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[投稿:2010-11-11 20:35:50] [修正:2010-11-11 20:35:50] [このレビューのURL]
6点 夏子の酒
こちらのサイトで評価が高かったので読んでみました。
絵も丁寧ですし、登場人物たちのお酒に対する情熱は読み手を感動させてくれます。うんちく好きには、日本酒の製造工程に関するしっかりとした説明も興味深い内容です。長さもちょうど良く、最後までだれることなく楽しめる良作です。
ただ、私は主人公夏子の「幻の酒」に対する姿勢に狂気を感じてしまい、どうしても感情移入することができませんでした。ちょっとえげつないと思いましたね。しまいには夢遊病患者みたく夜中ふらついたりするし・・
ま、なんだかんだ言ってこの作品読んでから日本酒が好きになりましたけどねー笑。
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[投稿:2010-11-11 19:33:04] [修正:2010-11-11 19:33:04] [このレビューのURL]