「anko」さんのページ

総レビュー数: 18レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年10月24日

簡単に言えば人間ドラマ。ただし漫画という表現方法で著したというなかでいえば最高レベルの作品群。珠玉と言ってもいいです。

濃密なストーリーが多く、詩情的な話が多いかな? 原作つきなので本来は小説として著した方が合っていたでしょう。それを漫画で、主として一話完結にまで構成させて読み易く、楽しみ易くされたんでしょうね。

中には同じ登場人物を主役とした作品で、小シリーズにして掲載してる話もあります(人気があった人物だったのかな?)

ちょっと古い作品ではありますが、今読み返しても普通に楽しめる優良作品だと思います。コンビニコミックスとしてなら手に入り易いのでは?

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[投稿:2011-10-31 00:44:42] [修正:2011-10-31 00:44:42] [このレビューのURL]

死を予知してしまう少女を主人公に配した、少年誌では珍しい作品です。

長編競馬もので人気を博した作者の作品なんですけど、今作は主として一話完結。競馬作品の方ではレース展開で演出過剰に見える描写が多いと思うんですけど、今作は人間ドラマを主としているせいか感情表現などの描写がよくハマッていて、感動出来る話分も多いです。

連載時はマガジン作品として異色なこともあり、あまり人気が高かった印象はないんですけど、今読み返してもアイデア、各ストーリー、構成、絵と総じてバランスよく安定して高く、読み込める作品じゃないでしょうか。

全九巻とあまり長くない作品ですし、中古本屋でも手に入れ易い作品かと思うので未読の方はどうぞ。

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[投稿:2011-10-31 00:16:01] [修正:2011-10-31 00:16:01] [このレビューのURL]

快男児な主人公=司乱平(つかさらんぺい)が織り成す賑やかな学園ドラマ

この作品の魅力、それはなんといっても主人公に尽きます。文章に起こしても人間外生物にしかならないのが残念(笑)

幾つか特徴を書きますと、推定身長百センチで百キロ(しかも頭部のみで九十キロ)であるとか、つながっている八の字眉毛にペットのムカデを何匹も飼ってるとか、別にいるペット?のわんこは実は○○○○だとか、他にもいろいろいろいろ……とても書きつくせない(汗)

デザインもろもろ、ちょっと特徴がありすぎるキャラなんですが、でも今作、ギャグ漫画じゃないんです。コメディ部分はありますけど、ストーリーの大部分はシリアス。結構、重たいストーリーもあったりして、じんわりさせてくれる不思議な作品。

全十九巻中、半分ほどまでは一話完結で進み、後半は数回分で完結する構成で最終話分を迎えます。

1980年台中頃まで長らく月刊ジャンプの看板漫画でした。今読み返すと前半は特に昭和漫画の匂いがぷんぷんして懐かしいです。

絶版となっているらしく、今は気軽に中古本屋などで全巻揃えにくいのが難点。でも名作キャプテンに次ぐ月刊ジャンプの作品だと思うので、味読の方にはお勧めです。

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[投稿:2011-10-27 23:32:04] [修正:2011-10-27 23:32:04] [このレビューのURL]

7点 冬物語

予備校に通う浪人生が主人公の純愛劇。

タイトルは主人公の心情を重ねて表しているとも感じられます。

漫画内の時間経過と共に登場人物も年齢を重ねていきます。今作では移りゆく季節感も大事な要素。ただ時代背景も要素の一つとなっているため、今読み返しても時代感の差異はあるのでご注意を。

恋愛ものによくある、主人公がモテまくったり、ストーリー上に意味のないお色気シーン(サービスカット)は皆無。恋愛の駆け引きや愛憎劇を好む人、求める人にはつまらない作品かと思います。

このストーリーで全七巻は理想的な巻数。予定調和内での着地。完結となった良作ではないでしょうか。

コンパクトなので読み易く、でも今読むならあまり恋愛ものを読まれてない方や、すれてない人の方が楽しめる作品じゃないかな?(笑)

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[投稿:2011-10-25 09:15:17] [修正:2011-10-25 09:15:17] [このレビューのURL]

ジャンプが黄金期に入る少し手前の作品で、忍者バトルもの。

忍者ものといっても、それまでの人気既存作(カムイ伝やさすがの猿飛)とは違い、現在ジャンプで人気のナルト辺りとも違う、車田ワールド炸裂の作品に仕上がっており、あまり忍者漫画っぽくはないです(笑)

前作リングにかけろで完成の域にあった大コマ必殺技での表現法などはそのまま。ただし殴り合いではない剣術や忍術でのバトルなためか、顔が腫れる描写は抑えて流血描写が中心となってます。

今作に限らずですが、車田作品は単行本でまとめて読むタイプではありません。リアルタイムでジャンプ誌上で読んでこそ面白いので、後で読み返して楽しむには読者を選ぶ気がします。

連載中はジャンプ看板作の一つであり、ある事情により終了したものの不人気による打ち切りではなかったため、続けていればあるいは後の大ヒット作、聖闘士星矢のように人気が爆発した作品だったかも?

OVA化されましたが聖闘士星矢ブームの影響大なため、評価点の考慮には入れませんでした。

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[投稿:2011-10-25 09:00:58] [修正:2011-10-25 09:00:58] [このレビューのURL]

復讐と成り上がりを軸に展開され、ピカレスクロマンと銘打たれた作品。

主人公が何者なのか。なぜ復讐しようとしてるのか、読み進めるごとに少しずつ明らかに。正体が判明するまでは充分に惹きつけられるんじゃないでしょうか。

ストーリーの設定上、金、女、ヤクザ、薬、暴力などは過分に出てきます。が、檜垣先生の代表作ジゴロで完成されたスタイリッシュな絵タッチのおかげか、あまり陰湿さは感じません。

基本的に主人公は悪党なので、その復讐理由や素性が判明した後、その後も続く行動や姿勢に魅力を感じるか、感じないかで、読み続けて楽しいかが分かれる作品かと思います。

ラストはピカレスクものの常のパターン。絵的には読者を選ばないものの、読後感はあまり良い類の作品ではないので、読まれる方はお覚悟を(笑)

良くも悪くも再読するタイプの作品じゃない気がします。


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[投稿:2011-10-25 08:43:34] [修正:2011-10-25 08:43:34] [このレビューのURL]

ひとことで言うと海洋冒険海賊戦闘浪漫娯楽漫画(なんだそれ)

かなりゆるい娯楽作でまったり楽しめる作品です。途中までは(笑)

設定や根幹のストーチーは空想ファンタジー。ただし細かい設定などを楽しむ種のヲタじゃない方に、より楽しめると思います。途中までは(しつこい)

ええとですね、今作は途中から週刊マガジンに掲載となり、最終的にはマガジンSP掲載に戻って終了したんですが、最初に週刊マガジンとなってから今作品の面白さであった陽気さや、いい加減さが無くなり、結果的にパワーダウンしてしまった感じがするんですよ。

いわゆるジャンプ的なバトルインフレ路線への変更が原因かと思います。その路線が好きな方なら全般通じて楽しめるかな?

絵柄は万人受けするタイプで、やや女性キャラの書き分けに難があるぐらい。お色気シーンもまあまあ数ありますけど、前年齢向けなので成人は期待しないように(笑)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-25 08:26:40] [修正:2011-10-25 08:26:40] [このレビューのURL]

一世を風靡した伝説のラブコメ、ではなくギャグコメディー

それまで無かったヒロインの設定(性格やデザイン)のインパクトで、伝説にまで昇華した稀有な作品です。

スラップスティックなギャグ漫画なのでストーリーやらオチやらは特に必要なく、要はワイワイガヤガヤしてるだけ、といえばそれだけの作品。というかそれがウリの作品。

このタイプは時事ネタに強いことが多いんですが、当時の世相よりは主として恋愛持ってきているので、今でも充分読むに耐えます。

ただ高橋先生のデビュー間もない連載作であるため、特に初期の頃は画力がかなり低いのが難点でしょうか。

テレビアニメ化により人気は爆発、映画も作られ、ラム語やヒョウ柄ビキニになど一大ムーブメントを起こしました。

後に続く漫画家に多大な影響を与えた作品でもあります。

10点以外、つけられないじゃん(苦笑)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-10-25 08:07:33] [修正:2011-10-25 08:07:33] [このレビューのURL]

スリ技を仕込まれた主人公の更生と成長を通した青春もの。

デフォルメしたキャラやハートフルなストーリーに定評あった小山田先生が、新たな作風に挑まれた意欲作。

基本は一話完結から二?三週で一話完結する形。中盤の山場や最終盤などは更に多い週で盛り上げました。

設定的にアンダーグラウンドな流れで殺人事件なども多く起こりますが、絵のタッチも柔らかく、グロさはないのでご安心を。

ちょうど良い長さで過不足なく終わり、強烈なインパクトこそ残したりしませんが、読者を選ばない好作品ではないでしょうか。

連載当時は類似したタイプの少年漫画はなく、オリジナルティを感じられた作品でした。

ちなみに主人公はマリオネットを駆使して盗み、時に戦いますが、有名な某作品ほど破天荒、無理繰りではございません(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-25 07:36:52] [修正:2011-10-25 07:36:52] [このレビューのURL]

世紀末的な世界観を背景にした剣術活劇もの。

戦闘時と普段で顔つき、言動が著しく変わる主人公の…… 復讐ものになるのかな、これ?(汗)

今作、創造するに人物や世界観だけ設定して、見切り発車で連載して失敗しちゃった悪い例じゃないかな?

一応、メインストーリーなるものはあるんですけど、全体を通した流れが微妙で読ませる形になってないんですよ。

絵のタッチは独特かつ流麗なシャープさがあるタイプで魅力あります。
ただ漫画として肝心な構成、コマ割などが稚拙で、せっかくの絵の魅力も活きてないのが……

連載中によんで次号を期待するタイプでもなし、まとめて読み返して楽しむにもちょっと辛いかな? あはは(苦笑)

うん、正直、お勧めしません。

単行本の表紙絵を見て、好きな絵タッチだと思う人だけ読まれては?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-25 07:14:43] [修正:2011-10-25 07:15:47] [このレビューのURL]

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