「トニーモンタナ」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2014年10月28日

6点 残響

青春と銃と逃避行。高橋ツトム印。「地獄の逃避行」や「青春の殺人者」に通ずる逃避行ものの良作。
愛の逃避行というよりかは擬似家族的な描き方。社会に弾かれてる者同士の救済は好み。写真撮るシーン、屋上シーンとかほんと良いです。

「地雷震」や「ブルーヘヴン」寄りのアングラ高橋ツトムの回帰って感じで嬉しかったです。

全編に冴えわたる筆タッチが禍々しい社会への憎悪、破滅願望が忠実に表れてます。トーンはほとんど筆で処理されてるっぽい。一枚絵としてもどれもバキバキにカッコイイです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-03 12:58:56] [修正:2020-04-03 20:41:25] [このレビューのURL]

効果背景や情景描写はソリッドですけど、鳥飼作品にしては漫画的作為性は比較的排除されていて、会話劇メインの印象。

ミサンドリー的で男性性を露悪的に描いてますね。男の浅慮さを痛快に口撃します。
夫婦や恋人、女性などの肩書への反発、それによる息苦しさをデトックスしていく様は時折胸に響きます。社会的規範に囚われない個人の幸福を追求しているところがとても好感持てます。

「ほどけない結び目を愚痴ってパツパツ切ることじゃない 誰かとの間にできてしまった固い結び目を 傷めずにゆっくりほどくために一緒にいるんじゃん」はフェイバリットセリフ。 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-03 12:41:51] [修正:2020-04-03 12:41:51] [このレビューのURL]

「サナギさん」とフォーマットはほとんど同じです。

四季の出来事や日常の中での物事への懐疑的な視点をコミカルに描いてます。二人の掛け合いというより独白や内省的部分が多くて、「サナギさん」よりは行間だったり、詩情が増してると思います。
終わらない日常も通底してますが、今作は終わりへの懸念も見え隠れします。

序盤の金管楽器を宇宙人の内臓や骨に例えてるところから笑う。

巻末の「妄想の世界の孤独の冒険」がピッタリ。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-03 11:43:57] [修正:2020-04-03 11:43:57] [このレビューのURL]

狭い人間関係の非日常っていうテイストは「オンノジ」と似てますが、
不確定な未来に焦燥を感じながらも希望を見出していくラストとは真逆で退廃的です。

理不尽の体制からの逃避はアメリカンニューシネマを彷彿とさせます。

小人視点からの日常の切り取り方も独特です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-12-18 21:09:17] [修正:2020-04-03 11:32:30] [このレビューのURL]

「変身のニュース」よりも漫画的跳躍が高いと思います。

外的要因なんて不要の二人だけの神聖で高尚な世界。ハレーションが起こりそうな光の表現。

「線路と家」など短編ほとんどに電車や線路が作中に出てくる。人生の選択や道筋、紆余曲折を可視化してる装置だと思っています。呪縛からの解放も一貫してて胸を打ちます。

「肉飯屋であなたと握手」が一番好きです。これも電車の使い方に感嘆しました。今までは成就を描いていた印象があったけど、今作は別離。過去の呪縛から解かれるだけじゃなくて、門出を祝う描写も新たに入ってるのが沁みます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-04-03 11:30:06] [修正:2020-04-03 11:30:06] [このレビューのURL]

8点 FLIP-FLAP

とよ田作品を読んでると性善説ってほんとはあるんじゃないかって錯覚しそうになります。

ピンボールが題材ですが、何かに傾倒する熱い物語だし、ロマンチックなボーイミーツガール。

交感神経刺激されるくらいの興奮と熱量です。集中線だったり、大ゴマの使い方の思い切りの良さに圧倒されます。
重要なセリフも手描きだし、背景も直線が少なくて無機質さがなく、バイタリティに溢れてる。

全てが収斂されていくラストは心にハッジングする。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2020-04-02 15:17:09] [修正:2020-04-03 00:55:09] [このレビューのURL]

隠れオタクの悲哀をコミカルに描いてます。

毎回主人公がオタクであることを隠すために奮闘したり、被害妄想する様は笑えますが、
自分自身を投影してしまう部分もあります。

主人公は特撮オタクですが、どのオタクにも通ずる部分があると思います。

世間やオタクじゃない層の感覚も隔絶して描かずに共通項を見つけ出したりして、
主観的に描かないのが懐が深いなと思いました。

人間関係の軋轢などを特撮に当てはめて修繕していくのも熱くなります。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-01-31 16:02:49] [修正:2020-04-03 00:47:36] [このレビューのURL]

「鉄コン筋クリート」のシロや「ピンポン」のペコは無垢なヒーロー像として描かれてますが、この作品では無垢の疎外感や苦悩を描いてます。他の作品みたいな救済はなく、他者との不和や孤立が続きます。

何気ない屋上、プール、教室をモンタージュ的に何度も挟んで虚無感を強調してる。
夢想の描写、虚構に救われるっていうのが最高。「Sunny」の源流でもありますね。

ラストの爽快感。ラストは今まで読んだ漫画では一番好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-07-31 10:41:37] [修正:2020-04-03 00:42:56] [このレビューのURL]

黒沢が奮闘し、空回りする様は哀愁があり、かなり切ないです。
たまには笑えるときもありますが。

作者は頭脳戦、駆け引き以外の心理描写も達者です。
黒沢の心の叫びは正論で共感できます。

後半は不良退治のワンパターンだったのが少し残念です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-10-31 20:24:41] [修正:2020-04-03 00:41:06] [このレビューのURL]

宇宙飛行士が宇宙にかける想い、宇宙へ行くことの厳しさが分かります。

宇宙への夢と正面から向き合い、
少しずつ着実に乗り越えていくのが心に響きます。

回想と現実との繋げ方も抜群に上手いです。

人を啓発する力もあるんじゃないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-10-28 23:55:00] [修正:2020-04-03 00:38:44] [このレビューのURL]