「トニーモンタナ」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2014年10月28日

6点 BLUE

若者の非生産的なセックスや日常。

表題作がお気に入りです。逃避行を促すシーンとかは非常に尊いです。セックスとか激情の日々は寄って描くけど、ラスト突き放すような客観的風景をインサートするのが虚しさが残る。

「なんだってんだ7days」、「197X」は入れ子構造のゴマとか枠線の消失とか少女漫画っぽい技法がよく使われてます。確信犯的に青春を過去形で描いてるのは山本直樹銘柄ですね。

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[投稿:2020-04-05 14:56:49] [修正:2020-04-05 14:56:49] [このレビューのURL]

理不尽をコミカル、シュールに描いてます。
独自の発想は九井諒子作品を思わせます。

一つ一つの短編の伏線の配置、話運び、予想できないオチ、どれも秀逸です。
余韻も味わい深いです。

これは何度読んでも飽きないと思います。

映画のパロディが多いので、元ネタが分かるとニヤニヤしてしまいます。

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[投稿:2015-02-28 16:24:08] [修正:2020-04-05 12:51:09] [このレビューのURL]

自己否定の強い人物が恋愛により自己肯定し、欠陥を補填しながら自己を認識していく話として心が打たれました。
「エレファントマン」のくだりはウルウルきましたね。疎外されてる主人公の映画内容が現実とリンクする流れがの琴線に触れます。

画面構成が技巧的というわけではないけど、ちゃんと表情の振りと受けを着実に描いてるのは好印象です。
「付き合ってくださいは自分に価値があると思ってないと言えない」とかニヒルなセリフ回しも好きです。

あと出てくる映画が好みに合う者ばかり。デヴィッドリンチとか。あと白川さんが好きな映画を言うだけのコマの中に「復讐するは我にあり」、「グッドフェローズ」、「スカーフェイス」、「サンセット大通り」があったり。

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[投稿:2020-04-04 21:49:17] [修正:2020-04-04 21:49:17] [このレビューのURL]

魔王を倒した後の勇者の後日談、魔王の城の再利用など設定の発想が豊かです。

独自の発想だけではなくて、人間とケンタウロスが共同する世界を描いて、
種族間の価値観の相違、労働問題などの社会問題も表しています。

ファンタジー、昔話、SF、現代社会などの舞台の話を多彩なタッチで描いています。

「現代神話」が好きです。

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[投稿:2015-03-06 19:26:16] [修正:2020-04-04 21:28:58] [このレビューのURL]

時間軸の仕掛けや絵柄など石黒正数作品にインスパイアされていますね。

基本1話完結方式で、緻密に作り込まれています。
伏線を巧みに回収する回があったり、投げやりになる回もあると思ったら違う回で利いてきたりします。

発想力豊かな不思議な道具が毎回出てきますが、物語のギミックとしての活用の仕方が上手いです。

主人公2人の軽妙な掛け合いも笑えます。風刺色が強かったり、ブラックな笑いも多いです。

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[投稿:2016-04-17 15:11:39] [修正:2020-04-04 21:27:22] [このレビューのURL]

8点 HER

女性の内面の機微を鮮明に描いてます。

憧憬や嫉妬をブレンドしたようなドス黒さはずっしりして胃もたれがおきます。

オムニバスですが一つの短編を視点を変えて繋がっているところもあり、練られてあります。

CASE3が特に素晴らしかったです。「フツー」であるということの同調圧力に苦しめられ、「フツー」に疑念を抱く少女が「フツー」じゃない老婆と交流して救済されるのは素直に感動しました。

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[投稿:2017-01-29 17:23:25] [修正:2020-04-04 21:23:53] [このレビューのURL]

物事への柔軟でシャープな視点を見事に四コマに落とし込んでます。
明確なオチをつけるというよりは日常の風景で終わったり、たまに八コマや十二コマになってることもあります。

「交換日記は交換してない」、「猛犬注意の張り紙は反抗期の息子注意とか家族全員分やればいい」、「天気予報の単純化した日本地図は立体的だから海岸線全部崖に見える」とか発想や視点が豊か。

有限を無限に、一瞬を永遠に引き延ばすような日常にずっと浸っていたいです。

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[投稿:2020-04-03 12:02:46] [修正:2020-04-04 21:22:04] [このレビューのURL]

新井英樹のセルフパロディというか新井英樹の論文のような短編集。

「俺たちには今日もない」、「準ちゃんS.O.S.」などの反骨精神全開の初期も濃度が高くて面白いけど、「It Follows Me 童貞的中年奇譚」は衝撃。新井英樹自身の総括でもあるし、宣言でもあるように見えました。、

「カタカナじゃない漢字の世界にも目を向けろよ」のセリフが象徴的。「ザワールドイズマイン」、「キーチ!!」のような自意識のフィルターを通した「セカイ」しか描いてなかったけど、実存的な「世界」へと目を向ける自戒と決意。
「SCATTER」以降は正に実存的不安、内面や自己、立体的な世界に対峙してる。

新井英樹ファンは必読です。

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[投稿:2020-04-04 18:57:17] [修正:2020-04-04 18:57:17] [このレビューのURL]

主人公の変態性や性衝動を突き詰めた作品かと思ってたけど、精液で宇宙人と戦う壮大SF。
「ザワールドイズマイン」は世界規模でしたがこれは宇宙規模です。新井英樹セカイ系って言い方で合ってるかな。

支離滅裂でカオスですが圧倒的熱量で引き込まれます。終盤覚醒してからの瞬間最大風速はかなりのものです。測定不能です。

新井英樹作品らしい反権力、反体制でもあるんですが、自我の形成や自己実現、純愛ロマンスありの幕の内弁当。鬱屈とした人物の内的発露やワンスアゲインとして至高です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-05-30 15:49:16] [修正:2020-04-04 18:37:49] [このレビューのURL]

他の漫画のぼっちは話を円滑に進むために少し口数が増えたりして誇張されてますが、これはノンフィクションでぼっちをお送りしてます。誇大妄想やルサンチマンは他人事とは思えないです。

最初の方はぼっちのあるあるネタの取り上げの単発だったけど、それでも好きでしたけど、修学旅行編辺りからは群像劇として集約していく構成など異様な完成度です。面白さがインフレしてきました。

スクールカーストの実態や学校という閉鎖的なコミュニティの内幕を見事に描いてます。「ブレックファストクラブ」を彷彿とします。学校での属性、階級の人物同士が心を通わせる化学反応を描いてて、スクールカーストを解体して再構築する先進的な視点で衝撃でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-01-04 15:37:26] [修正:2020-04-04 18:24:50] [このレビューのURL]