「トニーモンタナ」さんのページ

総レビュー数: 471レビュー(全て表示) 最終投稿: 2014年10月28日

不器用な男の奮闘劇です。

これは確かに成長物語ですが、夢や希望はないです。不条理な現実を描いていて、主人公は全然報われないです。

心理描写はほぼ主人公だけ描かれていて、イケメンや女性は醜悪に描いていて、人物描写は完全な作者の主観です。

必死に奮闘しても空回りにする様や劣等感を嘆くダメ男ぶりは自分に通ずるものもあります。

ボクシングはストーリー上、意義はあるのかと疑問がわきました。

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[投稿:2015-02-21 18:56:48] [修正:2020-04-04 18:15:24] [このレビューのURL]

ミリタリーと女子高生の黄金比率。狂った女子高生たちの痛快殺し屋もの。
どんどん殺し合いが加速していって混沌の中に投げ込まれます。

大仰なコマ割りも楽しいし、レイアウトも凝ってるし、ガンアクションは気合入ってました。男がすぐ死ぬのは爽快でした。

人物が多い割にはバックボーンにはあまり触れず、ファクトや行動心理が把握しづらいです。
復讐が投げっぱなしになってるエピソードがあったのも残念です。

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[投稿:2015-02-13 21:30:10] [修正:2020-04-04 18:11:09] [このレビューのURL]

短編と四コマが入っている短編集ですが、作者は四コマの方が映えます。

作者の独特の発想は斬新なアイデアの一発勝負なので、短編形式では人物の心情変化が抜けていたり、話の間の繋がりに違和感があります。ブツ切りで整合性や一貫性が欠如してしまっているのが惜しいです。
オマージュやメタ的手法は使わずにオリジナルの発想のみでギャグとして成立してるのは凄いです。

「筆おろし望先生」は特に笑いました。

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[投稿:2016-11-20 20:37:08] [修正:2020-04-04 18:01:26] [このレビューのURL]

巨悪対個人っていう図式は「狂史郎2030」の翻案。

ストーリーの脊髄は強固で読みごたえはあるんですが、ただテーマが説明的で、箇条書きに綴っただけというか漫画的飛躍や快楽は少なかったです。
達観して世界への諦念を抱いていた少年の成長期としては堅実に作られています。

平和憲法を憂いて、自衛権や富国強兵を説いた人物に主人公が一蹴して「日々の暮らしの中でみんなが出会うちっちゃな幸福は本物でしょ」の返しが良かったです。

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[投稿:2020-04-04 17:55:46] [修正:2020-04-04 17:55:46] [このレビューのURL]

7点 ねじ式

前衛やシュールはある程度見てきたしリテラシーや素養があったので、抵抗なく読めました。

無秩序や無時間性の彷徨感はハードボイルド小説やフィルムノワールも想起しました。あとオースターとかベルイマンとか。「ねじ式」って漫画の中に主人公と同じく彷徨、放浪する様は心地よかったです。

背景はひたすら精緻で、人物は簡略的っていう対位法的なよく分からない高尚さがありました。

目医者のコマとかイメージだけが先行してましたが、そんなコマ数は無いんですね。意外でした。

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[投稿:2020-04-04 17:23:04] [修正:2020-04-04 17:23:04] [このレビューのURL]

自然、理想郷での逆説的、二律背反的な猥褻や不浄。

欲道やエゴが顕在化していくの露悪的、残酷的というよりはカリカチュア的で少しシニカルにも見えました。劣情に論理整合を持たせようとするシーンは笑えました。

カルト宗教、連合赤軍のような思想への妄信による他者への弾圧や統制、蹂躙を分かりやすいシステムで描く手腕は流石です。

柔らかい描線が人物や性交を描くのにとても生々しく、作品と合致していると思います。

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[投稿:2020-04-04 17:01:47] [修正:2020-04-04 17:01:47] [このレビューのURL]

8点 YOUNG&FINE

これも青春漫画のスタンダードと言えそうですね。「青春の終わり」を忠実に描いてるの信頼できます。
青春の無常観、虚無感が作者の簡素な絵柄とマッチしてる。

青春の当事者にとってはちょっとしたことで一喜一憂したり、息巻いたりして、世界の中心が自分の半径数メートルと思ってるけど、終わってしまえば空虚で何も残らない。学園ものだけどエモーショナルは排除してるのが感心しました。

大きな出来事や後日談もモノローグで省略するのも冷笑的。何と言ってもラストの切れ味、俯瞰的なコマの虚無感がまあ素晴らしいです。

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[投稿:2020-04-04 16:42:15] [修正:2020-04-04 16:42:15] [このレビューのURL]

60年代のLAの世界観だけでお腹一杯です。
西洋の価値観を西洋の手法で描く稀有な才能ですよね。

コーヒーとタバコだけで十分漫画として成立してますが、視線の拡張や整然としたスタイリッシュなコマ割りも卓越してるし、世界観と親和性が高いです。

映画のシネマスコープサイズのような横長のコマが格調高く仕上がってます。ロバートシオドマクやフリッツラングのような硬派ノワールものとして最高です。
謎解きは主軸ではなく、不可避的な運命を背負わされるっていうのもハードボイルドものの様式。

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[投稿:2020-04-04 16:29:38] [修正:2020-04-04 16:29:38] [このレビューのURL]

7点 blue

プレパラートのカバーガラスのように繊細なガールミーツガール。
女子同士の牽制や徒党の組んで排他行為をしたりヒリヒリします。

「痛々しいラヴ」は黒が基調で、今作は白が基調。抑制された色合いが癖になります。
視線の演出、イマジナリーラインの設置が独特で、リズムや間隔を掴むのが難しいですが、人物間の相互不理解、相容れない関係性として有効的にも感じます。

髪を切るシーン、ラストのホームの別れのシーンの耽美さ。額縁に入れたいくらい儚くて、綺麗です。

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[投稿:2020-04-04 16:11:22] [修正:2020-04-04 16:11:22] [このレビューのURL]

美術が題材だけど、いつもの松本大洋。

松本大洋という作家は無垢への回帰というか純真性への心からの憧れや敬虔があるんだなと再認識。「Sunny」、「GOGOモンスター」とも主題は通底してます。絵画の中に入り込む超現実的、観念的な描写はイマジネーションの氾濫で心酔します。

空想なんか見てないで大人になれみたいな現実的な説教は皆無で、空想に寄り添ってくれる距離感が好きです。

松本大洋先生が描く動物も好きなので猫がたくさん出てきて嬉しいです。「日本の兄弟」好きの方はぜひ。

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[投稿:2020-04-04 15:56:34] [修正:2020-04-04 15:56:34] [このレビューのURL]