「ぐるぐる」さんのページ

総レビュー数: 8レビュー(全て表示) 最終投稿: 2022年02月06日

設定は『予知能力まんが・九能ちよ』に似ている。
断片的な予知能力を持つヒロインの恋愛物。
『久能ちよ』はギャグ・コメディ寄りで、こちらはストーリー性が強い。

ハルタ連載らしく、絵は美麗。
ヒロインが可愛い。

16歳年上の冴えない小説家にヒロインはゾッコンLOVE。
『恋は雨上がりのように』に近い読み心地。
結婚式まで予知しているが、未来は変化する可能性があるので、ヒロインは予知を実現させるために奮闘する。

2巻まで読んで今の所良作だと感じるが、歳の差カップルに拒否反応があったり美少女が一途にグイグイアプローチしてくる御都合展開が気に入らない読者も居るはず。
万人受けする漫画ではないかもしれない。

5点と迷ったが、アレルギーの無い読者にとっては概ね良作だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-02-19 21:12:44] [修正:2022-02-19 21:13:34] [このレビューのURL]

絆と幸せが詰まった ほっこりコンビ愛コメディー(公式)

漫才師を目指す少女 陽と月の絆を描いた作品。
キャッチコピーは
「相方は親友で同居人」
「変わらない2人と、変わっていく夢への景色」

この漫画はギャグ漫画ではない。漫才漫画でも貧乏漫画でもない。
主人公2人の仲の良さを 読者に見せつける漫画だ。

スケットダンス ・銀玉と同じくギャグや感動、長編シリーズなど色々な要素があってワクワクする。
そしてどんな話だとしても決してブレない作品のテーマ。
それが「2人の絆」

派手な展開は無い。 過剰な演出もない。
貧乏で平凡、しかしキラキラ輝く日常。
仲の良い2人のかけあいを見ていると自然と気持ちが軽くなりホッコリする。
これが癒しか・・・

長編シリーズ回でも1話ごとに起承転結があり基礎がしっかりしている。
特撮やゲームのパロディなど小ネタが沢山隠されている。
伏線が自然な形で大量に準備されていて「このネタはあの時のアレか!」とか「あのメールの内容がこう実現したのか!」とか、気づくと更に楽しめる。
考察も楽しい。

既存の漫画と異なる読後感・中毒性があり、とりたてて面白い訳では無いハズなのに続きが読みたくなる。
有りそうで無かった不思議な漫画。
8点と迷ったが独自性を考慮して9点に。
2021年に読み始めた漫画の中では1番のお気に入り。
全地球に届くまで続いて欲しい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-02-12 19:31:21] [修正:2022-02-13 09:40:21] [このレビューのURL]

素晴らしい部分も好きなキャラも多い漫画。個人的にはギャグも好き。
だけど6点をつけるのはためらってしまう・・・

あまりにも描写がクド過ぎる。回想が長いし同じ展開やネタの繰り返しも多い。
説明口調が多い。「な、なんだってぇ〜〜!」みたいな内容で数ページかかる事も。
ワンピースもワノクニ編などで必殺技でブッ飛ばした敵が何度も復活してグダグダ戦いが続いたりしたが、ハーメルンは作品全体がそんな感じ。テンポが悪い。
内容は悪くないと思うが、オススメしにくい。

ただ、それでもラスボスを倒し大団円まで描ききってくれた事には感謝。
もっと短い話数でまとめれば更なる名作になったのでは…と残念な気持ちがある。

続編は個人的には少し残念。最終回後は平和な世界に続いて欲しかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-02-09 20:10:51] [修正:2022-02-09 20:10:51] [このレビューのURL]

山田芳裕は実力と意欲を兼ね備えた漫画家だと思う。
他の作品からも作者の熱意が伝わってくる。

地味な茶道や数寄を題材にしながらエンタメとして盛り上げているのが凄い。

もっとも、その為に強引な展開になったり作者の考えが色濃く作品に反映されたりしていて、否定的な評価をされる事も。万人受けする漫画では無いと思う。
史実とはかなり違うしパロディや変顔の多用も賛否別れる(個人的には好きだけど)。

しかし、この作品にはやはり強いエネルギーがある。
利休の存在感は凄かったし、伏線回収の巧さに感心する場面も多かった。
「人の欲望には限りがない」など印象深いセリフが沢山あるし、登場人物の苦悩や喜びの描写には魂が込もっている。

作品のテーマ「へうげ」を貫いた名作だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-02-06 20:14:43] [修正:2022-02-06 20:17:19] [このレビューのURL]

ヒロインが可愛い。カラーイラストが綺麗。
個人的にはギャグも好き。
主人公とヒロインの微笑ましいラブコメに好感が持てる。

マイナス面としては幼馴染や後輩、元同級生などのライバルヒロインが弱かった。
恋愛面ではヒロイン1強だったし…

終盤は少し失速した感じがあるが、総じて優しい世界観で気軽に読めるギャグラブコメの佳作だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-02-06 19:25:03] [修正:2022-02-06 19:25:03] [このレビューのURL]

10点 SF全短篇

藤子・F・不二雄は凄い漫画家だ。
作品に影響を受けた人間は数えきれないと思う。

SF(すこし不思議)短編集は長期間に渡って発表されており絵柄の違いが大きい。
心温まる作品からシニカルなもの、恐ろしいものまでジャンルも多岐に渡っている。
しかしどの作品も高い完成度で読後の満足感が大きい。

個人的に最も好きなのは「大予言」未読の方は是非読んでみて欲しい。
「タイム・マシンは絶対に」では構成力の巧さに脱帽し、「流血鬼」や「ミノタウロスの皿」で価値観が揺さぶられ、「未来ドロボウ」で残された時間を大切に生きようと思った。
「ひとりぼっちの宇宙戦争」「ある日・・・」「あのバカは荒野をめざす」他にも書ききれないほど多数の、芯の通った印象深い漫画達。
面白いのは勿論だが独創的だったり実験的な意欲作だったりメッセージ性が強かったりと作品ごとに特色がある。

後世まで語り継いでいきたい傑作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-02-06 19:14:38] [修正:2022-02-06 19:16:02] [このレビューのURL]