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ジョジョの奇妙な冒険第7部ではあるが、タイトルを変更して発刊されている。

馬(等)を使ってアメリカ大陸を横断するレース漫画・・・ではあるが、
純粋にレースをしていたのは序盤までであり、その後はレースに並行して
「聖なる遺体」という不思議パワーをもつミイラの争奪戦が繰り広げられる。

6部までと同様、奇想天外な特殊能力と、思いもよらない逆転劇は面白い。
絵柄が力強くダイナミックな感じに上達しており、かなりカッコよくなっていて、そこも良い。
主人公コンビのジャイロとジョニィの、粋でフランクな会話と仲の良さは微笑ましく、楽しい。

ただ、レースが進んでいくなかでちりばめられたネタや伏線がしっかり回収できていなかった、
そう思われる点が多く、最後の盛り上がりがやや肩透かしを受けた印象がある。
(以下ネタバレ込みの感想)
シュガーマウンテンの「『全て』をあえて差し出した者が、最後には真の『全て』を得る」
という台詞とはなんだったのか、
ジョニイがたびたび目にする白いネズミの意味するものは何だったのか、
ジャイロのレースの目的でもあった、靴磨きの少年のラストの描写、など、
とても主観的な感想になってしまうが、妙に納得いかない、しっくりこない点が多い。
自分の理解力が足りない、そういうものだ
と言われればそれまでなのだが、もう少しハッキリとした描写を加えてくれたらもっと良かったと思う。

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[投稿:2011-09-16 22:26:17] [修正:2011-09-16 22:26:17]