「もへぢ」さんのページ

8点 SLAM DUNK

かつては自分は週刊誌を買ってまでマンガを読み漁る方でもなかったし、ましてやジャンプを読むのは、近所の文房具屋での立ち読みくらい。
それで当時中学生の自分がこの作品に持った感想は、「何だ、ヤンキーマンガかよ」くらいにしか考えていませんでした。
いまや就職して、たまたま古本屋で手にとって以来、独身貴族の財力に物を言わせて、新装版全24巻をあっという間に購入。
中学生時代に読んでいなかったこと、凡百のマンガと同じと捉えていたことを激しく後悔しました。
昔読んでいたら、絶対バスケ部に入っていたんだろうな。
それくらいの吸引力でした。

花道の成長が早すぎる、たった4ヶ月間なんだぞ、というご批判が多数あるようですが、そこだけはこいつはマンガだ、と飲み込んで。
天才天才といいながら花道は実は作中最高の努力家、「自分一人が初心者という中で、彼なりに必死に考えながらプレーしてるんですよ」という安西先生の評価で自分はその溜飲を下げました。

感動を覚える場面はもはやいまさら挙げるまでもないところですね。
三井の懺悔、ゴリの男泣き、ラストの花道・流川のハイタッチなど数ありますが、自分はちょっとずれてこのシーン。
丸男のファールに対して「あやまるな、勝負じゃねーかよ」と笑いかける場面で、ああ、完全に花道はバスケット選手になったんだなと、胸に来るものがありました。

ここまで評価すれば10点といいたいところですが、名朋の監督が何かムカつくって子供みたいな理由でマイナス2点。
アンタ、えらそうにのたくってたくせに、森重のワンマンチームにしただけで監督らしいこと何一つやってないじゃないか。

・・・レビューらしいレビューにはなっていませんが、大人買いしたスラムダンク全巻は、未だに何回も繰り返し読み続けています。

最後に。
緊張した時は「ワルモノ見参!」
これは座右の銘になり得ます。

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[投稿:2010-10-05 21:03:49] [修正:2010-10-05 21:06:50]