「何某何」さんのページ

人間の暗部と救い難さをこれでもかこれでもかと見せつけてから、
最後に人間の素晴らしさ、美しさを知ることのできる、
綿密で壮大で幻想的で暗澹として輝かしくて禍々しくて神々しい、
読むといろいろと考えさせられるファンタジー叙事詩漫画だが、

如何せん、永井豪特有のバカバカしさ、エロさ、下品さ、おかしさ、ハチャメチャさ、ワケの分からなさ、非常識ぶり、不謹慎ぶり、ブッ飛び具合、ブチ切れ加減がまったく無く、
凄味、エネルギー、情念、熱さ、残酷さ、残忍さ、グロさ、おぞましさ、スプラッター、インパクト、業の深さなども他の作品に比べると、イマイチ弱いとしか言わざるを得ない。

原作ダンテ、作画永井豪の、原作を超えてない、
単なる学習マンガにしかなっていないのでは。
それでも非常に勉強になる作品だが。

あと、ダンテ肖像画と似てなさ過ぎ。

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[投稿:2009-11-22 16:23:03] [修正:2009-11-24 11:23:25]