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8点 みゆき

この作品が終了して四半世紀が過ぎるのですね。 連載が始まったのは、私が小学6年生の夏だったと記憶してます。 同時期に連載されていたタッチよりもこちらのほうが好きでした。 もちろんタッチも好きですけど。

先日子供がクロスゲームをTVで見ていたので、“おっ、あだち充だ! なつかしい!!”と思い、最近あだち充先生の作品を読み返しています。 大人っていいなぁ?と改めて感じながら(みゆきのみならず)コミックを“大人買い!”して。 さらにアニメのDVDも探しまくって、やっと見つけ出して購入して。 当然妻には飽きられています(笑)

中学生になって少々色気づいて(?)から、若松真人君が随分と羨ましく思っていました。 二人のみゆきに挟まれて、優柔不断でおっちょこちょいな性格も災いしてふらふらしながらでも、妹のみゆきのこともガールフレンドのみゆきちゃんのことも、二人の事を、二人の気持ちを大切にして、葛藤しながらでも自分ができることを一所懸命していく真人君がです。

この作品で一番印象に残るシーンは、最後から3話目で、椅子に座って祝辞を考えている真人君に、妹のみゆきが背後から抱きついて耳元でささやくシーンです。 読者のご想像にお任せしますというあだち充先生のスタイルの中で一番だと思います。 今でもみゆきは何てささやいたのかなと考えるときがあります。

普通なら10点満点をあげたいところなのですが、2点減点の8点です。 その理由は2つ。 一つはスケベな描写は別にいいのですが、真人君が妹のパ○○ィーを手にとって“ムフッ!”という描写は?です。 それと最後の妹みゆきの結婚式の描写はちょっと残酷かなと。 今でもこの話だけは素直に読むことが出来ません。 コミックを読んでいてもその話だけは飛ばしてしまいます。 これがもし、妹みゆきが真人君に対して感謝の気持ちを述べるとして、みゆきが自分の正直な気持ちを抑えきれなくなり、真人に告白するというのであったのなら違っていたのでしょうけど(この方がかなり残酷かなと思いますが、私個人の意見としてはこちらのほうで描いてほしかったという気持ちが未だにあります)。

ラブコメは自分の趣味の範囲外なのですが、この作品、というよりあだち充先生の作品は別です。 なぜなのかは未だにわからないのですが。。。 ただこれだけはわかっています。 それは、みゆきは今までン十年生きてきて、全てを対象にした中で生涯印象に残る一つであるということです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-03-22 11:50:15] [修正:2010-07-08 12:16:26]