「lowtech711」さんのページ
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こんにちは。
もともとこのサイトで「マンガずき」というHNで少しだけレビューしていました。基本的には採点は好き・嫌い関係なく公正に付けているつもりですが、たま?に甘くなります。
8点以上を付けた作品は僕の中で「傑作」であるという意味を込めて、文末に「是非、ご一読を。」と書いています。もしも僕のレビューを共感できると感じるようになった方がいらっしゃれば、この一文が書かれている作品は是非読んでみて欲しいです。
以前のレビューに関してはこちらです。
URL:http://www.manngareview.com/userpage/index/805/
ツイッターもやってますのでよろしくお願いします。

9点 ふたつのスピカ
名作。
主人公の【鴨川アスミ】が宇宙飛行士を目指す漫画。
同じ夢を持つ仲間達と共に、宇宙を目指す姿勢に胸が非常に熱くなる。宇宙以外の要素も多く、それを苦手とする人もいると思うが、この作品は大丈夫だと思う。
アスミには元宇宙飛行士の幽霊【ライオンさん】と話が出来るという特殊な能力が備わっている。言い換えると、幼い頃から宇宙飛行士になるトレーニングをしてもらっていたサラブレッドなんじゃないかという点に、「フェアじゃないな」と斜に構えた捉え方をしていた。でも徐々に、それ以上にアスミの夢への直向きさが、ライオンさんとの邂逅を成したんだなと思うようなっていった。
また、絵が上手くない点が若干の不安要素だった。というのも宇宙モノの一つの売りは絵だと思うからだ。例えば幸村誠さんの「プラネテス」があれだけ評価された背景には、内容だけでなく絵の素晴らしさも入っていると僕は思っている。この作者はそこをどうカバーするのかと思っていたが、宇宙モノなのに宇宙を地上から見上げる描写ばかりを使い、ここぞというタイミングでドンッと宇宙から見た地球を描くというシンプルな演出で乗り切った。乗り切ったというよりも作品の内容と盛り上がりを計算しての演出だったと僕は感じた。あのシーンは本当に最高だった。かなりのオススメ。
努力と仲間の大切さを教えてくれる、珠玉の作品。
是非、ご一読を。
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[投稿:2010-06-14 16:11:48] [修正:2010-06-14 16:11:48]