「lowtech711」さんのページ

総レビュー数: 16レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年04月25日

名作。
主人公の【鴨川アスミ】が宇宙飛行士を目指す漫画。
同じ夢を持つ仲間達と共に、宇宙を目指す姿勢に胸が非常に熱くなる。宇宙以外の要素も多く、それを苦手とする人もいると思うが、この作品は大丈夫だと思う。
アスミには元宇宙飛行士の幽霊【ライオンさん】と話が出来るという特殊な能力が備わっている。言い換えると、幼い頃から宇宙飛行士になるトレーニングをしてもらっていたサラブレッドなんじゃないかという点に、「フェアじゃないな」と斜に構えた捉え方をしていた。でも徐々に、それ以上にアスミの夢への直向きさが、ライオンさんとの邂逅を成したんだなと思うようなっていった。

また、絵が上手くない点が若干の不安要素だった。というのも宇宙モノの一つの売りは絵だと思うからだ。例えば幸村誠さんの「プラネテス」があれだけ評価された背景には、内容だけでなく絵の素晴らしさも入っていると僕は思っている。この作者はそこをどうカバーするのかと思っていたが、宇宙モノなのに宇宙を地上から見上げる描写ばかりを使い、ここぞというタイミングでドンッと宇宙から見た地球を描くというシンプルな演出で乗り切った。乗り切ったというよりも作品の内容と盛り上がりを計算しての演出だったと僕は感じた。あのシーンは本当に最高だった。かなりのオススメ。

努力と仲間の大切さを教えてくれる、珠玉の作品。

是非、ご一読を。

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[投稿:2010-06-14 16:11:48] [修正:2010-06-14 16:11:48] [このレビューのURL]

とても良い。
日常系ほのぼのマンガ。でも過去のこういうジャンルの漫画とは一線を画していると思う。
よつばの「初めて」を追う漫画とでも言えば良いのだろうか。僕は作中の動物園に行くときの話が大好きだ。よつばが初めてゾウを見たときの表情ったらない。例えば、自分が初めてゾウを見たのはいつだったろうか?どんな気持だったのだろうか?よつばのおかげで少しは思い出せた気がする。
この漫画は大人こそ読むべきだと思う。子供の頃の、何を見ても新鮮だったあの気持ちを思い出す。いろんな経験を通して少しづつ今の自分になっているんだということを再確認させてくれる。そんな漫画です。
僕は読後、子育てがとてもしたくなりました。何も知らなかった子供が何を見て、どのように自我を形成していくか?そして子供が大きくなった時の人となりを見て、あの時の経験が影響しているのか、などと考えてみたい。そんな風に考えるようになりました。

是非、ご一読を。

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[投稿:2010-04-25 12:38:20] [修正:2010-04-25 12:39:56] [このレビューのURL]