「ラビスカノン」さんのページ


登場人物の立たせ方がうまい、というか全体的にリアルで親しみやすい。

それまで安定していた現視研にクッチーという面倒くさい人間をパッと出して居付かせる理不尽な所なんか、オタクサークルが舞台だからこその現実味があって上手いなーと。

しかし、後半の笹原と荻のヘタクソな恋愛は見てておもしろくもなんともなかった。せっかく素晴らしい題材で成り立っていた漫画に無理やり恋愛要素を持ち込んだことで、結局この漫画も木尾氏の作品にありがちな「自身の思い出の美化」なんだよなァ…と気づかずにはいられなかった。斑目や咲、コーサカらの動きをもう少し見ていたかった自分にとってはかなり残念な展開でした。


内輪内での人間関係のバランスの書き方や、オタクと非オタの書き分けなどはやはり上手いので、興味がある人は読む価値あると思います。

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[投稿:2011-01-31 06:01:00] [修正:2011-01-31 06:01:00]