「kuroneko3298」さんのページ

8点 BASARA

赤の王に殺された兄に変わり人々の希望--
「運命の子タタラ」として生きることを誓った
妹、更紗の戦いと冒険を描いた物語。

この作品の見どころは「刀の周りに人が集まる--」
言葉通り、ソコにいる人々と(北海道から沖縄まで旅しとります!)
策略や暴力ではない「何か」で---
次々と「絆」を結んでいくタタラの姿でしょう。

誰もがこのどう見てもひ弱で頼りない「運命の子」に驚くも
そのひたむきさ純粋さに惹かれ
「自らが彼を支えよう」と誓いあうんです。 泣けます・・。

悪役である暴君たちも様々な形でその悪行を披露。
目を覆いたくなるような場面も多いのですが--
この救いのない悪っぷりはいっそすがすがしい--かも(苦笑)

そんな旅の中で少女更紗としての恋模様もかわいらしく展開。
しかし実はこの恋 が宿敵との破滅的な恋であることを
知っている私達読者は、2人の恋の行方を
涙ながらに見守ることになるのです。
そして遂にそのときが訪れた時、爆泣き---。

旅模様は たしかに長い--と感じたこともあったけど・・・
更紗の、タタラとしての苦悩に涙。赤の王の生きざまに拍手--。
ラストまでぬかりなしな展開に私は魅了されちゃいました♪

朱里・ナギ、揚羽 --素敵すぎ! 茶々&座木もかっこよかった。
浅葱の存在も面白かった。他脇キャラも大勢、皆魅力的。
ぜひ一読していただきたい作品だと思います。


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[投稿:2012-11-16 15:16:58] [修正:2012-11-21 10:59:41]