「kuroneko3298」さんのページ

総レビュー数: 61レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年08月30日

「何故死んだのか。何故こんな風に殺されなければならなかったのか?
 これからは すべてがわかる---!」
しかしその歓喜は疑問へと変わる---。
それは死者の思いを、秘密を 覗き見ることだったからだ。

人としてそれは許されることなのか--。苦悩する捜査官たち。
しかし彼らは、猟奇事件犯のおぞましい思考や 歪んだ怒りや憎しみまでをも
映像化してしまう・・MRI捜査の本当の恐ろしさを知ることになるのです。

第九捜査全てはトップシークレット---。
そしてその全てを抱えるのは少女のように美しい室長 蒔さん。
様々な事件の中で、過去に起こった猟奇殺人が、そして彼の中だけに眠るトップシークレットが 彼にどんな「悪夢」を見せているかが明らかとなり・・私たちの心を直撃(涙)

単なる犯人探しと謎解きにとどまらず、人の心に棲む様々な闇に挑む、
少女マンガにとどまらないシビアかつ大胆な作品!

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞---。
まさにハリウッド映画になって欲しいほどの力作です。
本誌では完結--訂正します。過去編が始まったようです。
是非お手に取ってみてください。

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[投稿:2012-10-24 12:34:55] [修正:2012-10-27 22:56:31] [このレビューのURL]

聖徳太子(厩戸の皇子)をモデルに描かれる衝撃的不思議太古ロマン。

--何が出来ようとも・・・自分は
 真に欲するものを手に入れることは出来ない・・・

そんな自分の未来が見えていた皇子にとって政治も、愛も無用のもの---?
しかし自分を畏れず屈託なく笑う蘇我毛人と出会った時から
湧き上がる「欲」に苦しむ皇子。やがてそれは「執着や嫉妬」となって
毛人を苦しめていくことになってしまう・・

涙を流し毛人に愛を請う皇子の姿に 涙。
彼が真に欲し、手に入れられれないもの--
それは母でさえ畏れる自分を--人として愛してくれる人--
だったのでしょうか・・?

蘇我とは敵対する姫を愛してしまった毛人
兄である毛人を愛してしまった刀自古
皇子に愛されることのなかった妻大姫-

さまざまな人たちの 報われない愛が
苦しく哀しく胸を打つ秀作----。
仏とは---救いとはなんなのか・・・。
何度読んでも引き込まれます。深い。まさしく名作!!



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[投稿:2012-10-26 23:46:09] [修正:2012-10-26 23:46:09] [このレビューのURL]

その窓から見た異性に必ず恋をするがその恋は必ず悲劇に終わる」
という伝説のオルフェウスの窓
そこで であったユリウス(実は女)・クラウス・イザーク。
 彼らはやがて この伝説の渦の中に巻き込まれていく。

1巻-7巻ではアーレンスマイヤ家に起こる連続殺人の謎とともに。
この家に隠された秘密とユリウスの秘密、そしてもう一つの
「オルフェウスの窓の悲劇」があきらかになる---
推理小説さながらの壮大な哀しい愛憎と復讐の物語が展開---

8巻-10巻ではピアニストを目指すイザークの物語が---
11巻-18巻では ロシア革命を舞台に
クラウスとユリウスの壮絶な生き様と悲劇的な恋が描かれてます。
全編通して切なすぎだけど--やっぱ池田先生ならではのスケールの大きな作品。

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[投稿:2012-10-26 23:39:59] [修正:2012-10-26 23:41:32] [このレビューのURL]

今さらですがフランス革命を知るためのテキストともいうべき名作です。
華やかで、気高く 美しい男装の麗人オスカルと革命に散っていった実在の人物たちの 壮大な人生模様に誰もが魅了されるでしょう。

当時の私には身分違いゆえに想いを封印し「オスカル」を陰となって守りぬき、支えぬいた「アンドレ」は「夢の王子様」
フェルゼンへの愛に苦しみむオスカルを支えながらも 彼女への愛に苦しみ続けた彼の姿には胸が締め付けられる思いでした。
その思いが叶った時は嬉しさに泣き、彼の死には、涙するオスカルとともに爆泣きしました。今もその衝撃は忘れられません--。

首飾り事件・ポリニャック夫人などロザリーの絡ませ方も絶妙!
私は2人の目線から、革命へ至る道筋を、オスカルの悲しみを--見つめていた気がします、
王妃アントワネットの華麗ながら壮絶な人生も必見---。
まさしく美しく咲いた大輪の薔薇が--散っていく様を堪能できる・・
壮大な愛と悲しみの歴史絵巻―。永遠に語り続けてほしい作品ですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-26 23:27:14] [修正:2012-10-26 23:31:03] [このレビューのURL]

長髪・ゆれる巻き髪・背景に舞う花々。

繊細優雅な絵柄からは想像も出来ない
現実的でシビアな河惣益巳の世界。
ソコには天才と謳われる秀でた才能をもつ主人公達の
孤高の美があふれています。
男女にとらわれない様々な愛の形もみどころ!
その代表作とも言える作品。

孤独で残酷な謎多き殺し屋ディーン。
その仕事っぷりは超一流。
時にジェニーシリーズの登場人物をも織り交ぜて
描かれる事件の数々は実際の事件をモチーフにしているらしく超リアル!

少しづつ明らかにされる彼の過去にゾクゾク----!!
殺し屋と刑事! 宿敵でありながら禁断の恋に落ちていく
く2人のLOVE模様もみどころ。読み応え十分です!
が、激しいBL模様ありきなので嫌いな方は注意が必要かな。
しばし脇キャラの番外編が続いていましたが、再連載始まったようです。

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[投稿:2012-10-24 21:56:56] [修正:2012-10-24 21:56:56] [このレビューのURL]

フロンテーラ随一の天才的な海戦術を持つ「サラディナーサ」別名を「黄金のサーラ」

彼女をを執拗に手に入れようとするスペイン国王フェリペ?世。
しかしーーその独占欲は 彼女から 婚約者ドン・ファンを、父レオンを奪うこととなり、彼はサーラの「未来永劫の復讐相手」となってしまうことに。

イギリスを巻き込んで--スペインを相手に戦いを挑んだサーラ。
数奇な運命に臆すことなく突き進む彼女の大冒険物語--!!
登場人物の殆どが実在の人物--という壮大な歴史絵巻ともなっていて
読み応えたっぷりです。
サーラの男前っぷりもカッコイーですが、父レオンをはじめ 彼女を支える人々も皆最高!!その深く暖かい愛情に心揺らされるに違いありません。
お勧めしますよ♪


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-24 13:57:53] [修正:2012-10-24 14:13:16] [このレビューのURL]

高性能ロボットのジャックとエレナのシリーズ最高峰!!
清水作品で私が一番好きな作品です!!

ある依頼のもと、竜王星へ旅立つことになっった2人
でもエレナはなぜか行きたくない--と思う。
実は彼は以前ココにいて当時の主人の命令のもと「ある事件」に関与していたのです。

それはロボットであるエレナが記憶障害を起こすほどの哀しい記憶。
死ぬ事も狂うこともできず永遠を生きる彼らは、
生きるために その「哀しみの記憶」を消し去るのだというのだ。
それが人類の夢の結晶。最高級万能ロボットの真の姿--(涙)

人間の醜い愚かな欲と野心に踊らされ 争いに巻き込まれていくエレナと
罪なき王女モニークの運命が哀しく交錯する全編!
滅びゆく星の運命とともに女王として生きなければならなかった
カテア女王のそして彼女の母としての思いも せつないばかりでした---。

エレナにジャックがいてほんとうによかった・・。理屈なしで泣けます。
永遠を生きる2人の悲しくもやさしい**SFロマン。堪能してください♪

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-24 13:08:34] [修正:2012-10-24 13:16:50] [このレビューのURL]

誰もが羨む才能と美しさを持ちながら本当はすっごい天然で
いつもいろんなことをくよくよ思い悩んでるスミレ。

恋人と一緒にいると疲れてしまい早く1人になりたいと願い、
1人になると寂しくてもっと一緒にいたいと涙する変な女----
不思議だけれどそれでもホントに彼を愛しているようなのですよね。

そんな彼女がスの自分でいられるのは---
自覚なしなんだけど---本当にペットのモモの前でだけ・・。

「そんな人だから・ずっとそばにいるよ・・。」
時に湧き起こる邪な妄想を押し込めながら(笑)
彼女の癒し(ペット)としての役目を全うしていくモモ。
そんな彼が切なくて、かわいくて---面白いです(爆)

実は救われていたのはモモも同じで・・
彼女と出会いダンサーとして復活を遂げることに。
いつもは可愛い彼の--狼顔にもドキドキです♪

スミレの恋人蓮實もものすご-くカッコよくていい人で。
私はモモ以上に大すきでした♪

毒ある登場人物でさえもどこか愉快で 共感できるし--
誰もが 魅力的なんですよね?。
--ソレが小川作品の魅力だと私は思う。

この恋愛模様の決着はある意味予想通りなんだけど・・。
最後までクスクスできて・・幸せな気分になれますよ!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-21 01:56:09] [修正:2012-10-23 11:12:30] [このレビューのURL]

『きみはペット』の小川 彌生が贈る
フィギアスケート(アイスダンス)にかける3人の
恋あり・謎あり・笑いあり?な作品!!
心の傷をかかえたみちるの再生の物語でもあります。

競技の勝敗・3人の恋の行方・そして----
みちるの過去に何があったのか?
どんどん引き込まれること間違いなしです。

カッコよくてオレ様だけど愉快な晶君が私のお気に入り。
礼音くんの飄々とした紳士っぷりもナイスです。 
みちるを支えてくれる彼らは最高にステキな男たち---。
アイスダンスの美しさにもうっとりできますよ--!!


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[投稿:2012-10-21 01:34:39] [修正:2012-10-21 01:37:59] [このレビューのURL]

かつてはマフィアのボス/ゴルツィネの愛玩具、そして
ストリートキッズのボスとして君臨していたアッシュは
戦場に行った兄が狂った原因が「BANANA・FISH」だとしり
この薬の抹殺の為にゴルツィネに背き戦いを挑むことになる。

やがてその戦いはアメリカの軍や香港マフィアをも巻き込んで---
果てのない悪夢のように続くことになるのだ(涙)

「人殺し---」が日常化する中で自分に畏れ苦悩するアッシュを--
 支え救ってくれたのは 日本人青年英二の存在(BL関係なしですよ)
彼の前では17歳の素の笑顔を見せるアッシュがかわいらしかった。

「この世に少なくとも ただ一人だけは・・・
 なんの見返りもなくオレを気にかけてくれる人間がいるんだ
 こんな幸せな気分は生まれて初めてだ・・・
 もうこれ以上はないくらい――― オレは幸福でたまらないんだ」

 泣けます・・・。

 際立つ美貌、IQ180以上の頭脳--。
 踏みつけられ続けた人生を強いられながら仲間を思い---
 そのためなら自己犠牲もいとわなかった優しいアッシュ。
 彼を力で手に入れようとした者たちの愚かさが悲しい---。

 番外編PRIVATE OPINIONでは幼いアッシュの姿が---
 光の庭では英二のその後が---
 ANGEL・EYESでは 少年院でのショーターとの出会いが描かれてます。
 どれも秀悦です!!
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-18 15:49:30] [修正:2012-10-18 15:49:30] [このレビューのURL]

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