「nur_wer_die_sehnsucht」さんのページ
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9点〜10点:生命の躍動や狂気に重点を置いた作品。あとは、やはり壮大な作品が好きだな。
『デビルマン』『 ベルセルク』『ヘルシング』『イレブン・ソウル』『新暗行御史』『風の谷のナウシカ』『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999 (映画版) 』
『火の鳥』『ブラックジャック』『陽だまりの樹』『きりひと賛歌』『低俗霊シリーズ』『300 (フランク・ミュラー) 』『坊っちゃんの時代』『紫電改のタカ』
『ARMS』『スプリガン』『うしおととら』『ジョジョの奇妙な冒険』『シグルイ』『鋼の錬金術士』『エア・ギア』『天上天下』 『無限の住人』『カムイ伝』
『劇マン』『今際の国のアリス』『ゴロセウム』『蟲師』『犬神』『地雷震』『GUNSLINGER GIRL』『デトロイト246』『バトル・ロワイアル』
『BLACK LAGOON』『蛮勇なり』『サンケンロック』『X-BLADE』『狼の口』『ヴィンランド・サガ』『コッペリオン』『アラクニド』等。
まだまだあるが、挙げ出すとキリがないな。

10点 低俗霊DAYDREAM
秀逸だよなぁ。
これは霊に関して、相当調べているよ。特に拝み屋と呼ばれる除霊の霊媒師達のことをな。
元々人間心理の洞察に優れた作家なんだよ。だから残留エネルギーとしての霊の世界を、あれほどまでに見事に表現できたんだな。
他の心霊ホラー物というのは、どうにもこうにも荒唐無稽なんだよ。ただ単に、読者を心霊で怖がらせようとする安直なものだったわけ。
例えば『コープス・パーティ』なんてひどいものだよな。人気はあったようだけどな。
「鬼の手」とかって使うアレも、最低のものだよ(笑)。
「この世には人間には隠された、見えない世界がある」というのは、漫画の設定としてはよくあるものじゃない。人知れずそれと戦う人間がいる、とかなぁ。
それは、誰も知らないんだから成り立つ、という論理的な設定ではあるわけ。心霊ホラー物というのも、そういう設定の一つなんだよ。
しかし、心霊現象を現実の現象と捉え、その現実を設定の要素として踏まえた作品は本当に少ない。更にそれを漫画としてエンターテインメントの傑作とした作品は稀有なことなのな。
心霊現象の実話の漫画化は多いよ。それだけで月刊誌が成立もしているよな。
しかし、それは単に現実の漫画化だから。面白くはあっても、そこから読者が本来の漫画として楽しめる作品にはなかなかなれないわけ。
それは、小説や歴史の出来事の漫画化と同じものだ、ということだよな。漫画作品を楽しんでいるわけではないの。元になる小説や歴史そのものの楽しさなんだよ。
しかし『低俗霊』シリーズは違うんだよ。独自の理解から、霊と人間の世界の交叉を描いているんだよな。
敢えて低級霊という、比較的除霊の容易い対象を相手にする、という設定は、人間の弱さや悲しみというものを中心に描きたかったからだよな。
奥瀬サキの他の作品もそうだけど、まあ、人間のクズを描かせると相当な才能を発揮するよなぁ(笑)。
『低俗霊デイ・ドリーム』なんかは、原作者になっているけど、漫画としては一番秀逸だよな。それはギャグの要素が絶妙だからだよ。また設定として、果敢に生きる主人公がいいよなぁ。
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[投稿:2018-08-10 11:43:52] [修正:2018-08-10 11:43:52]