「nur_wer_die_sehnsucht」さんのページ
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9点〜10点:生命の躍動や狂気に重点を置いた作品。あとは、やはり壮大な作品が好きだな。
『デビルマン』『 ベルセルク』『ヘルシング』『イレブン・ソウル』『新暗行御史』『風の谷のナウシカ』『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999 (映画版) 』
『火の鳥』『ブラックジャック』『陽だまりの樹』『きりひと賛歌』『低俗霊シリーズ』『300 (フランク・ミュラー) 』『坊っちゃんの時代』『紫電改のタカ』
『ARMS』『スプリガン』『うしおととら』『ジョジョの奇妙な冒険』『シグルイ』『鋼の錬金術士』『エア・ギア』『天上天下』 『無限の住人』『カムイ伝』
『劇マン』『今際の国のアリス』『ゴロセウム』『蟲師』『犬神』『地雷震』『GUNSLINGER GIRL』『デトロイト246』『バトル・ロワイアル』
『BLACK LAGOON』『蛮勇なり』『サンケンロック』『X-BLADE』『狼の口』『ヴィンランド・サガ』『コッペリオン』『アラクニド』等。
まだまだあるが、挙げ出すとキリがないな。

9点 ONE PIECE
『ONE PIECE』の根底には、古来の「悪党」というものの伝統が生きている。それは麦わらの一味やDの名を持つ人物を中心に底流しているんだよ。
いいよなあ。自己の生命の燃焼だけに真実が置かれている。
そもそも昔の「悪」というものの概念は、現代の「悪」というものとは全く別なものなんだよ。
私のいう昔の悪の代表って楠木正成のことだから。あの南朝の崇高な「もののふ」よな。「悪党楠木兵衛衛尉」ってちゃんと歴史的資料に書かれているよ。
武勇によって正しさを為す者のことを、昔は「悪党」と呼んだんだよ。別に弱者の味方でもなんでもないのな。
多分に権力にも反抗できる、という要素があった概念だから。そこから徐々に現代的な「悪」という概念へ移行して行ったのな。
反対に現代の悪というのは、昔で言う「卑怯」なんだよ。自分の損得、欲望のためなら何をしてもいい、という理屈なの。だから本当に怖ろしいものなんだよな。
私は以前に現代的な悪についての考察も書いているけど、最も怖ろしい悪は、ルワンダのツチ族虐殺のような理屈によって為されるものなのな。
でも、昭和の中盤までは、まだ真の「悪」というものの概念は残ってもいたんだよ。もちろん、現代的な「悪」の概念と並列でだけど。だから任侠物というジャンルがあって、そこでは「悪」である者達が果敢に戦いに挑むことを皆が賞賛もしていたんだよ。
『ONE PIECE』から逸れたけど、私は白ひげやエースやゾロも好きだけど、やっぱり、あのヒルルクの死によって夢を得たチョッパーという者が一番好きなんだよな(笑)。
チョッパーが仲間になる話は本当に良い。夢というもの、恩義と言うものの本質があそこにはある。
非常に武士道的でよろしい。
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[投稿:2019-01-23 00:51:22] [修正:2019-02-03 19:53:42]