「はと時計」さんのページ

6点 海猿

海上保安庁巡視船に配属された青年が直面する
困難とその葛藤をみごとに描いている。
佐藤秀峰は感情を表現するのが実にうまい。
登場人物の描きわけもうまい。実に精妙。
こんないやついるいるという感じの人物で違和感がない。
テーマであろう「命の重さ」も十分に伝わってくる。
物語もよく練りこんであり、あきさせない。
作品そのものは本当に秀逸である。
しかし、め組の大吾(曽田正人)を読んだことがある人に
とっては、舞台が消防から海上保安庁に変わっただけと
感じるひとも多いと思う。

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[投稿:2006-11-18 23:16:24] [修正:2006-11-18 23:16:24]